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看護師の志望動機の書き方・例文8選【新卒・転職・ブランク・訪問看護別】

更新日:

山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)
キャリアアドバイザー/人材・キャリア支援歴20年、5,000名以上の転職支援実績

この記事で分かること

  • 実際に書かれた看護師の志望動機50件の傾向
  • 4つの話でつなぐ書き方と、今の職場別の言い換え
  • 転職・新卒・ブランク明け・クリニック・訪問看護・職場別の例文8本

「患者さんに寄り添う看護がしたい」までは書ける。その先、なぜこの病院なのか、急性期から療養型に移る理由をどう書くのか、ブランクをどう説明するのかで手が止まる。看護師の志望動機の相談は、だいたいここで止まっています。

履歴書メーカーで実際に書かれた看護師の志望動機50件を数えると、「経験を活かす」は84%が書いていたのに、担当科の年数や受け持ち人数などの数字を入れた人は30%でした。7割が抜かしているこの数字を中心に、立場別・職場別の例文を8本載せています。

白衣の胸元で聴診器を持つ看護師の手元

医療事務や看護助手の志望動機は医療事務の志望動機の記事に、他の職種は志望動機の例文集【職種別12種】にまとめています。

実際に書かれた看護師の志望動機50件で分かったこと

2026年8月から10月に履歴書メーカーで作られた履歴書のうち、志望動機欄に「看護師」「病棟」「訪問看護」などが入っていたものは50件ありました。個人が分からない形で、文字数と使われている言葉を数えています。

応募先に触れた人の内訳は、病院・病棟58%、訪問看護や在宅36%、クリニック12%。訪問看護の多さは意外でした。新卒や学生と分かる人は12%、ブランク明けと分かる人は2件だけなので、この2つは参考程度です。

履歴書メーカーで書かれた看護師の志望動機50件に含まれる言葉の割合。経験を活かす84%、患者さん72%、安心54%、家族44%、寄り添う36%、貢献32%、学び・勉強32%、数字あり30%、貴院20%、資格2%

まず目についたのは、「経験を活かす」を84%が書いていることです。全職種の平均67%より高い数字です。ただ、何科で何年、1日何人を受け持った経験なのかまで書いている人は少数でした。年数や件数などの数字を入れた人は30%。残りの7割は「病棟での経験を活かして貢献したい」で止まっています。採用側は、経験の中身を数字で知りたがっています。

「安心」は54%、「家族」は44%、「寄り添う」は36%。どれも看護の言葉としては自然です。問題は、この3語だけで志望動機が終わっている例が目立ったこと。「寄り添う看護」と書いた人がどんな場面でそう思ったのかが無いと、どの病院にも出せる文になります。場面を1つ添えると、同じ言葉でも読み方が変わります。

宛先も気になりました。「貴院」と書いた人は20%。応募先を指す言葉を書いていない人のほうが多数です。病院やクリニックは「貴院」、訪問看護ステーションは「貴ステーション」、介護施設は「貴施設」。株式会社が運営するステーションに出すなら「貴社」でも通ります。

文字数は中央値が205字。150字に届かない人は3割、300字を超える人も3割。志望動機欄は自己PRと共用なので、300字を超えると自己PRの場所がなくなります。200〜250字が目安です。

書いた人の年齢は20代36%、40代32%。新卒から数年の転職と、40代の働き方の見直しの両方が多いということです。

看護師の志望動機に入れる4つの話

看護師の志望動機は、次の4つを1〜2文ずつ並べます。担当科・年数・受け持ち人数の数字は3つ目に入れます。

  1. なぜこの職場を選んだか。急性期から回復期へ、病棟から訪問看護へ、といった移る理由を、自分の看護観が変わった場面1つで書きます。
  2. なぜこの病院か。病床数、診療科、教育体制、夜勤の回数など、求人票や見学で知ったことを1つ拾います。
  3. 何を活かせるか。担当した科と年数、1日の受け持ち人数、月の訪問件数を数字で書きます。
  4. 入職後どうしたいか。1年後にできるようになりたいことと、3年後に任されたい役割を書きます。

「なぜこの病院か」で看護部のページの理念をそのまま写すと、志望動機が病院の紹介文になってしまいます。理念より、見学や説明会で見た場面のほうが書きやすい。看護師の仕事そのものを言葉にするときは、厚生労働省の職業情報サイト「job tag」の看護師のページに仕事内容がまとまっています。

「何を活かせるか」は、今の職場の経験を応募先の言葉に置き換えます。移る方向別に並べたのが下の表です。

今の職場 応募先で使える経験の言い方
急性期病棟 → 回復期・療養型 急変時の観察と報告を、1日7人の受け持ちで続けてきた
療養型 → 急性期 褥瘡予防と家族への説明を、長期入院の患者さんで担ってきた
クリニック → 病院 1日80人の外来で、処置と検査の介助を回してきた
病棟 → 訪問看護 退院前カンファレンスで、在宅に戻る準備に関わってきた
介護施設 → 病院 医師が常駐しない場で、自分で判断して報告してきた
ブランクあり → 復職 離職前の担当科と年数、復職研修で練習した手技
新卒 実習で受け持った患者さんと、記録を毎日書き続けた習慣

「夜勤がつらい」「家から近い」「日勤だけがいい」といった本音も書けます。ただし書き方しだい。「夜勤がないので」だけだと、病院側は、条件の合う別の病院が出てきたら移る人だと読みます。「子どもが2歳なので、夜勤のない職場で小児看護を続けたい」のように、続けられる理由に変えて書きます。勤務できる曜日や夜勤の可否をはっきり伝えたいなら、本人希望記入欄に書く手もあります。

「転職向け」ボタンからの書き方とPDFの見本

履歴書メーカーの志望動機欄の上には職種別の書き出しボタンが並びますが、看護師向けはまだありません。そのまま書き始めるか、「転職向け」を押してから病院名と担当科に直す形で書きます。文字数は欄の右上に出るので、200〜250字に収めやすいです。

履歴書メーカーの編集画面(スマホ)。志望動機欄の上に「転職向け」「介護・接客向け」などのボタンがあり、下の欄に急性期病棟から回復期リハビリテーション病院に応募する志望動機を229字入力した状態

下の画像は、消化器外科病棟から回復期リハビリテーション病院に移る例文1をPDFにして、志望動機欄の左側を拡大したものです。例文1の約230字で、自己PRと共用の欄が半分弱埋まります。下に自己PRを2〜3文足せば、残りも埋まります。

履歴書メーカーで出力したPDFの志望動機欄の左側を拡大したもの。急性期の消化器外科病棟から回復期リハビリテーション病院に応募する約230字の例文が4行で入っている

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転職・新卒・ブランク明けなど立場別の看護師の例文

病院名・担当科・数字は、自分のものに差し替えてください。

経験者の転職(急性期の消化器外科病棟5年 → 回復期リハビリテーション病院)

総合病院の消化器外科病棟で5年間、術後の患者さんの看護を担当してきました。1日7〜8人を受け持ち、退院指導も任されています。退院後に再入院される方を何人も見るうちに、退院したあとの生活を支える看護に関わりたいと考えるようになりました。貴院は回復期リハビリテーション病棟を60床持ち、看護師がリハビリの計画会議に加わると見学で伺いました。急性期で身につけた急変時の観察力は、回復期でも活かせます。まずは病棟の流れを覚え、3年以内に退院支援の中心を担いたいです。

ポイント:移る理由を「再入院を何人も見た」という場面で書き、「1日7〜8人」「60床」で中身を示しています。

新卒(看護専門学校3年生 → 中規模の総合病院)

○○看護専門学校の3年生です。3年次の統合実習で、貴院の内科病棟に2週間お世話になりました。受け持ち患者さんの退院カンファレンスに同席し、看護師が医師や理学療法士と対等に意見を出す場面を見て、ここで働きたいと決めました。貴院は新人1人に先輩1人がつくプリセプター制度を1年間続けると説明会で伺っています。実習では1日の記録を欠かさず書く習慣がつきました。まずは1年で日勤の受け持ちを一人でこなし、3年目までに夜勤リーダーを任される看護師が目標です。

ポイント:新卒の看護師に、病院は経験を求めていません。この例文は、実習で見た場面と、説明会で聞いた制度の2つで組み立てています。

ブランク明け(出産で退職して6年 → 病院の外来・日勤常勤)

第2子の出産を機に退職し、6年間は子育てに専念してきました。下の子が小学校に入り、日勤で働ける体制が整ったので、外来の常勤に応募しました。離職前は整形外科病棟で4年間、術前術後の看護を担当しています。医療の現場は変わっていると思い、今年9月に都道府県ナースセンターの復職研修を3日間受け、採血と電子カルテの操作を練習しました。貴院は外来に日勤常勤の枠があり、復職した看護師の受け入れ実績があると求人票で知りました。まず外来の流れを覚え、半年で処置室も担当したいと考えています。

ポイント:この例文の順番は、ブランクの理由、離職前の経験、復職のために何をしたか、の3段です。ブランクの長さより「何を準備したか」が読まれます。

病棟からクリニックへ(小児科病棟6年 → 小児科クリニック)

小児科病棟で6年間、乳児から中学生までの入院患者さんを受け持ってきました。1日の受け持ちは5〜6人。保護者への説明は、不安が強い方ほど最初の3分で落ち着いていただけるよう言葉を選んできました。自分の子どもが2歳になり、夜勤のない職場で小児看護を続けたいと考え、貴院を志望しました。貴院は予防接種と乳幼児健診に力を入れ、1日の来院が100人を超える日もあると伺っています。病棟で覚えた採血と点滴の固定は、動く子どもの処置でも役立ちます。待合室に気を配り、診察が止まらないよう動ける看護師を目指します。

ポイント:「夜勤がない」を志望理由の中心にせず、小児看護を続けるための選択として書いています。待合室への目配りに触れると、クリニックの実務を分かっている人に見えます。

病棟から訪問看護へ(内科・循環器の混合病棟7年 → 訪問看護ステーション)

内科と循環器の混合病棟で7年間働き、直近2年は退院支援の担当として月10件ほどの退院前カンファレンスに出てきました。在宅に戻った患者さんが訪問看護師の支えで暮らしを続けている話を何度も聞き、自分も暮らしの場で看護をしたいと考えるようになりました。貴ステーションは同行訪問を3か月続けてから一人で訪問を始め、オンコールは月4回までと求人票にあり、未経験でも始められると感じました。普通自動車免許は2018年に取得し、週5日運転しています。1日4〜5件を安全に回り、看取りにも関われる看護師になります。

ポイント:「月10件」「3か月」「月4回」「週5日」の4つの数字が入っています。一人で動けるか、運転できるか、オンコールに入れるか。訪問看護で聞かれる3点に先回りして答えています。

職場別の志望動機の例文

窓から光が入る病院の廊下。手すりが続き、人はいない

急性期病院(療養型病院3年 → 二次救急の急性期病院)

療養型病院で3年間、長期入院の患者さんの看護をしてきました。急変は月に1〜2回あり、医師が到着するまでの観察と報告を自分が担う場面が続くうちに、急性期の知識と技術を身につけたいと考えるようになりました。貴院は二次救急を担い、年間の救急搬送が5,000件を超えると公式サイトで知りました。中途入職者にも3か月の教育期間があると伺い、応募しました。療養型で学んだ褥瘡予防と家族への説明は、急性期でも使えます。まず1年で、救急搬送の初期対応を一人で担当できるよう努めます。

ポイント:「レベルを上げたい」と書くと、今の職場を下に見ているように読めます。急変対応の場面から入ると、同じ内容が前向きに伝わります。

療養型病院(内科クリニック8年 → 療養型病院)

内科クリニックで8年間、外来の処置と検査の介助を担当してきました。1日の来院は80人前後。高齢の患者さんが入院先から戻られたとき、入院中の様子を伺う機会が多く、長く療養される方を病棟で支える看護に関心を持ちました。貴院は療養病棟が120床あり、夜勤が月4回までと求人票に書かれている点に惹かれました。夜勤は問題なく入れます。クリニックで覚えた高齢の方への声のかけ方と家族対応は、療養病棟でも活きます。褥瘡や嚥下のケアを学び直し、長く勤めるつもりです。

ポイント:クリニックから病院へ戻る人は、夜勤に入れるかを必ず聞かれます。「問題なく入れます」の1文を先に置くと、面接の話が経験の中身に進みます。

介護施設(総合病院の内科病棟20年 → 特別養護老人ホーム)

総合病院の内科病棟で20年、直近5年は病棟の主任を務めました。入院患者さんの平均年齢が上がるなか、治療が終わったあとの暮らしを支える場で働きたくなりました。貴施設は入居者90人に看護師が日中3人、医師の往診が週2回と伺い、看護師の判断で動く場面が多いと感じています。主任として夜勤者10人の体調管理と急変対応を担ってきたので、介護職員と連携して急変を早く見つける役は任せてください。夜勤はありませんが、オンコールには対応できます。入居者の最期まで関わる看護を、この施設で続けさせてください。

ポイント:介護施設では、医師がいない時間に看護師が判断します。「主任として急変対応を担った」経験は、そのまま効きます。介護職員側の志望動機は介護の志望動機の記事にまとめています。

看護師免許・認定看護師の書き方

白衣の袖から伸びた手が赤い聴診器を持っている

看護師免許は応募の前提なので、志望動機に書く人はほとんどいません。実際の50件でも資格に触れた人は2%。ただ、免許・資格欄に正式名称と年月で書き、認定資格や研修の修了があれば志望動機でも触れると、読み手の印象が変わります。

看護師免許と運転免許は、学歴・職歴の画面の下にある免許・資格の入力欄に、「行を追加」を押して1行ずつ入れます。

履歴書メーカーの免許・資格の入力画面(スマホ)。2018年8月 普通自動車第一種運転免許 取得、2021年3月 看護師免許 取得 を入力した状態

運転免許と看護師免許を入れたPDFの免許・資格欄が、下の画像です。

履歴書メーカーで出力したPDFの免許・資格欄。普通自動車第一種運転免許 取得と看護師免許 取得が年月つきで並んでいる

書くときに迷いやすいのが名称と年月です。

看護師免許は「看護師免許 取得」と書き、年月は免許証の登録年月に合わせます。国家試験の合格年月ではありません。准看護師は「准看護師免許 取得」。保健師や助産師も持っているなら、1行ずつ分けます。

専門看護師、認定看護師、認定看護管理者は、公益社団法人日本看護協会の資格認定制度です。分野名まで書きます。「認定看護師(皮膚・排泄ケア) 認定」のような形です。3つとも5年ごとの更新があるので、更新済みなら最新の認定年月を書き、制度の中身は日本看護協会の資格認定制度のページで確認できます。特定行為研修を修了していれば「特定行為研修(区分名) 修了」。

訪問看護に応募するなら、普通自動車免許も必ず書きます。例文のように「週5日運転しています」と志望動機に添えれば、運転の不安がないと伝わります。

資格欄全体の書き方は免許・資格欄の書き方に、職務経歴書に分ける場合は履歴書と職務経歴書の違いにまとめています。

病院に出す前に直したい書き方

  • 「患者さんに寄り添う看護がしたい」だけで終わる。36%の人が書く一文です。そう思った場面を1つ添えます
  • 「スキルアップしたい」だけで終わる。何のスキルを、どの場面で使うために上げたいのかを書きます
  • 「夜勤がないので」「家から近いので」が先頭に来る。条件は、続けられる理由に変えて後ろに置きます
  • 「前の病院は人間関係が悪く」。不満が理由に見えます。辞めた理由の伝え方は退職理由の書き方にまとめています
  • 「貴社」と病院に書く。病院やクリニックは「貴院」です。宛先を書いていない人も多いので、1か所は入れます
  • 例文をそのまま使う。例文の「1日7〜8人」「60床」は、同じページを見た看護師なら誰でも写せます。病院名と数字は自分のものに替えます

よくある質問

Q. ブランクが長いとき、志望動機には何を書けばいいですか?
A. 離職前の担当科と年数、ブランクの理由を1文、復職のために何をしたかの順で書きます。都道府県のナースセンターに復職研修や相談窓口があり、厚生労働省の看護職員確保対策のページから各県の窓口にたどれます。職歴欄の空白の書き方は空白期間の書き方にまとめています。

Q. 新卒で実習先ではない病院に応募するとき、きっかけはどう書きますか?
A. 説明会やインターンシップ、病院見学で見た場面を1つ書きます。看護観は実習の受け持ち患者さんとの1場面から書けば足ります。実習先と応募先が違うことは、採用側は気にしていません。

Q. 看護師の志望動機は何字にしますか?
A. 200〜250字にします。実際に書かれた50件では3割が150字未満、3割が300字以上でした。自己PRと共用の欄なら、250字の志望動機の下に自己PRが2〜3文入ります。

Q. 転職理由が人間関係や夜勤のつらさです。どう書けばいいですか?
A. 書きません。今の職場で「できなかった看護」を、応募先で「やりたい看護」として書き直します。夜勤なら「日勤で長く続けたい」と条件の形にして、志望動機の後半か本人希望記入欄に置きます。

まとめ

看護師の志望動機で並べるのは、職場を移る理由、その病院を選んだ理由、担当科と年数で示す経験、入職後に任されたい役割の4つです。

実際に書かれた50件を見ると、「経験を活かす」は84%の人が書いていました。「安心」「家族」「寄り添う」も半数前後。数字を入れた人は30%、「貴院」と書いた人は20%。担当科と年数と受け持ち人数を数字で書き、宛先を1か所入れる。この2つは、集計した50件の7割以上が抜かしていた部分です。

例文を選んだら、そのまま履歴書に

読み終えたら、そのまま書類を作れます

この記事の執筆者
山本 悠真

山本 悠真やまもと ゆうま

キャリアアドバイザー

人材・キャリア支援歴20年。これまでに5,000名以上のキャリア相談・転職支援に携わる。採用市場とキャリア形成の双方に精通し、豊富な支援実績をもとに実践的な情報を発信している。

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