履歴書メーカー

自己PRの書き方|履歴書の4文の型、強みの見つけ方、立場別の例文8本

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山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)
キャリアアドバイザー/人材・キャリア支援歴20年、5,000名以上の転職支援実績

この記事で分かること

  • 実際に書かれた自己PR491件の傾向(「私の強みは」で始める人35%、数字を入れた人18%)
  • 履歴書の自己PRを200字前後にまとめる4文の型と、志望動機との分け方
  • 強みが見つからないときの探し方と、営業・事務・未経験・パートなど立場別の例文8本

「強みが思いつかない」「書いても誰でも言えそう」。この欄で手の止まる人を、私は何人も見てきました。

履歴書メーカーで2026年8〜10月に作られた履歴書から、自己PR欄に書かれた491件を集計しました。どんな強みを書く人が多いか、数字は入っているか、どう締めているか。実際の書かれ方を見たうえで、4文で組む自己PRの書き方と例文を載せています。

グラフ用紙のノートにペンで書き込んでいる手元

履歴書全体の書き方は履歴書の書き方ガイドにまとめています。

実際に書かれた自己PR491件で分かったこと

2026年8月から10月に履歴書メーカーで作られた履歴書は1,222件。自己PR欄に30字以上書かれていたのは801件です。うち104件は入力画面の定型文の書き出しのままで、同じ人が複数の履歴書に同じ文を使った重複も206件ありました。両方を除いた491件を、個人が分からない形で数えています。

履歴書メーカーで書かれた自己PR491件の傾向。強みの言葉を3つ以上入れた37%、締めが「活かしたい」36%、書き出しが「私の強みは」35%、締めが「考えております」など35%、趣味・特技も書く23%、数字(件・年・%など)を入れた18%

文字数の中央値は172字、文の数は4文でした。長さは足りています。気になったのは中身です。

数字を1つでも入れていた人は18%。年数(〇年)が15%、件数や人数、金額が6%。5人のうち4人は、数字なしで強みを語っています。200字以上書いた人に限ると数字ありは33%で、150字未満になると6%まで下がりました。短い自己PRほど、性格の話だけで終わっているわけです。

もう1つは強みの数です。正確、責任感、コミュニケーションのような強みの言葉を3つ以上入れていた人が37%いました。書き出しで目立ったのは「私の強みは」で、35%の人がこの形でした。最初に1つ言い切るのは良いのですが、その後ろに2つ3つ足して、結局どれが強みか分からなくなる。この崩れ方が目立ちました。

自己PR491件に出てくる強みの言葉の割合。正確・丁寧35%、コミュニケーション25%、責任感24%、継続・粘り強さ22%、行動力・積極性21%、向上心・学ぶ20%、接客19%、協調性・チーム9%、明るさ・笑顔9%

強みの言葉は「正確・丁寧」が35%で最多、続くコミュニケーションと責任感は4人に1人でした。採用側には、同じ言葉の並んだ履歴書が何枚も届きます。差がつくのは、その言葉の後ろに何をしたかが書いてあるかどうか。

締めの1文は「活かしたい」が36%、「〜と考えております」の類が35%。趣味や特技まで同じ欄に書いた人も23%いました。

自己PRの書き方(4文の型)

ハローワークの応募書類の作り方(履歴書)は、アピールポイントには「自分の性格や行動特性などが現れたエピソードを示すと効果的」と書いています。性格が出た場面まで見せる、という意味です。私はこれを4文に分けて書くよう勧めています。

  1. 強みを1つ。「正確さ」なら、何を正確にしたかまで言う
  2. その強みを使った出来事。年数・件数・人数・減らした時間のどれか1つの数字で
  3. 自分で決めた手順や工夫を1つ
  4. 応募先の仕事でどう使うか

数字だけでは「たまたま」に見えます。工夫が1つあると、次の職場でも同じ結果を出せそうだと読めます。

文字数は履歴書200字、職務経歴書400〜600字

厚生労働省の履歴書様式例(A4)では、自己PRは「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の1枠に入ります。志望動機に150字使えば、自己PRに回せるのは200字前後。それを超えると枠からあふれ、文字を小さくするしかなくなります。

履歴書は200字、職務経歴書は400〜600字。 職務経歴書のほうに出来事を2つ3つ書き、履歴書にはその中から一番数字のはっきりしたものを1つだけ残す。この順で作ると、2つの書類で話がずれません。同じ経験を200字と400字で書き分けた例文は、自己PRの例文200字・400字に並べてあります。書類ごとの役割は履歴書と職務経歴書の違い、職務経歴書側の書き方は職務経歴書の書き方ガイドにあります。

志望動機・本人希望欄との分け方

同じ枠に並ぶので、何をどこに書くかを先に決めておきます。

欄 書くこと
志望動機 なぜこの会社か
自己PR 自分は何ができるか
趣味・特技 最後に1行だけ
本人希望記入欄 勤務地・時間などの条件

集計した491件で、志望動機と自己PRの書き出し20字が同じだった人は0件。丸写しはいなくても、中身が重なることはあります。志望動機に「接客の経験を活かしたい」、自己PRに「接客で培った…」と書くと、同じ話を2回読まされる形です。

志望動機の書き方は志望動機の例文ガイド、条件の書き方は本人希望欄の書き方を見てください。

自己PRの強みの見つけ方

手帳とノート、本が置かれた机で、開いた手帳に両手を置いている

強みが思いつかない人は、強みの言葉から探すのをやめて、やってきたことから探します。

  • 数えられる仕事を書き出す。 1日に何件、何人、何年。数字が出るものは、そのまま自己PRの材料になります
  • 人に言われたことを思い出す。 上司や家族に「助かった」と言われた場面。自分では気づかない強みはここに出ます
  • 続いていることを見る。 3年以上続けた仕事や習慣には、合っている理由があります
  • 当たり前にやっていることを疑う。 遅刻しない、報告が早い、確認を2回する。本人には普通でも、職場では強みです

言葉が決まらないときは、ハローワークの職務経歴書の作り方の巻末に「強み」を表すキーワードの一覧があります。性格・行動特性の面とビジネス能力の面に分かれていて、やってきたことに当てはまる言葉を選ぶのに使えます。

よく書かれる強みを、やったことで言い換える

集計で多かった強みの言葉を、何をしたかの形に直すと、次のとおりです。

よく書かれる強み やったことで言うと
正確・丁寧 月400件の入力でミス1件
コミュニケーション 初めての客の注文を聞き取る
責任感 締め日を3年間守った
継続力 同じ店で5年働いた
行動力 欠品を減らす表を自分で作った
向上心 働きながら資格を取った

右の列のように書けば、強みの言葉は1回で済みます。資格を取った人は、履歴書の資格欄の書き方で書き方を確かめてください。ブランクがあるなら、その期間にしたことも材料になり、空白期間の書き方は職歴の空白期間の書き方にまとめてあります。

自己PRの例文8本(職種・立場別)

どれも4文の型で、150〜200字に収めています。会社名・年数・数字を自分のものに差し替えて使ってください。

営業(法人営業6年)

法人向けに事務用品を売る営業を6年続け、担当120社のうち8割とは3年以上取引が続いています。初回は商品を出しません。相手の発注の流れを聞くことに時間を使い、そのうえで発注の手間を減らす提案をした結果、1社あたりの年間取引額は平均で1.4倍になりました。貴社でも、まず相手の困りごとを聞く営業から始めます。

ポイント:「コミュニケーション力」と書かず、聞くことに時間を使った事実と取引額で見せています。

事務(総務4年)

総務の事務を4年担当し、社員80名分の勤怠の集計と備品の発注をしてきました。月末の集計は以前3日かかっていましたが、Excelの関数で表を作り直し、1日で終わるようにしています。数字を出す前に前月と比べ、差が大きい人だけ本人に確認する。この手順で、給与計算のミスはこの2年で1件でした。締め日に間に合う事務を、貴社でも続けます。

ポイント:「正確」の中身を、前月と比べる手順で書いています。事務の例文は事務の自己PR例文に職種別で8本あります。

販売(アルバイトから正社員へ)

ドラッグストアで3年間アルバイトをし、2年目からは化粧品売り場の発注を任されました。売れ筋は週ごとにノートへ。欠品は月10件ほどから2件に減っています。お客様に聞かれた商品が売り場にないときは、取り寄せにかかる日数まで答えるようにしてきました。正社員になったら、売り場全体の数字にも責任を持ちたいと考えています。

ポイント:アルバイトでも任された範囲と前後の数字があれば実績になります。販売の例文は販売の自己PR例文に。

介護(飲食から未経験で)

飲食店のホールで7年働き、常連のお客様約50人の好みと苦手な食材を覚えて接客してきました。注文は、声の小さい方なら腰を落として目線を合わせて聞く。介護でもそのまま使える習慣です。介護の経験はありませんが、今年、介護職員初任者研修を修了しました。利用者さんの小さな変化に気づける職員を目指します。

ポイント:前職の中から介護に近い場面を1つだけ選んでいます。経験がないことは後ろで1回。志望動機は介護の志望動機の例文に。

製造(食品工場5年)

食品工場のライン作業を5年担当しました。異物の目視検査では1日に約3,000個を確認し、見落としによる出荷後の苦情はこの5年で0件です。手順書にない気づきは小さなメモに書いて班長に渡し、そのうち3件が正式な手順に加えられました。決められた手順を守ることと、手順を良くすること。どちらも続けてきました。

ポイント:0件には「この5年で」と期間を付けています。期間のないゼロは信じてもらえません。工場の志望動機は工場の志望動機の例文に。

机の上のメモ用紙にボールペンで書き込む両手と、ペン立て、ノートパソコン

第二新卒(1年半で退職)

入社1年半で退職しました。その間、新規の電話営業で1日80件の架電を続け、アポイントが取れた理由を毎日1行ずつ記録して、半年でアポ率を1.2%から3%に上げています。短い期間でも、数字を見て自分のやり方を直す習慣は身につきました。次の職場では、この習慣を最初の3か月で仕事の型にするつもりです。

ポイント:在籍が短くても、半年の中の前後の数字で成長を示しています。

パート(子育てでブランク6年)

子育てで6年仕事を離れていましたが、その間は小学校のPTAで会計を2年務め、約120世帯の会費を集めて帳簿をつけました。集金の締め切りを3日前に一斉に知らせる方法に変え、未納を前年の15件から3件に減らしています。勤務は平日9時から14時を希望します。限られた時間でも、任された仕事は時間内に終えて帰ります。

ポイント:ブランク中の数えられる経験と、働ける時間を書いています。パート向けの様式はアルバイト・パート用の履歴書テンプレートに。

50代(ドライバー22年)

ルート配送のドライバーを22年続け、1日に約40か所の店舗を回ってきました。無事故の表彰は通算で3回受けています。納品先ごとの搬入口や受付時間を自分で地図にまとめ、新人が同じルートを1週間で覚えられるようにしました。決まった時間に決まった場所へ届ける。その仕事を、これからも同じ水準で続けます。

ポイント:年数の長さに、後輩のために作ったものを足しています。集計では50代以上の自己PRは中央値118字と短め。材料があるなら200字まで使えます。

履歴書メーカーで自己PRを入れたPDFの見本

履歴書メーカーの「自己PR・希望欄」のステップには、「転職向け」「事務向け」などのボタンがあります。押すと志望動機と自己PRに定型文が入ります。

履歴書メーカーの自己PR・希望欄の画面(スマホ)。「転職向け」のボタンを押し、志望動機に79文字、自己PR・趣味・特技に「私の強みは、周囲と連携しながら物事を着実に進められる点です」で始まる65文字の定型文が入った状態

この定型文は書き出しの見本です。集計では、30字以上の自己PRのうち104件がこの定型文の書き出しのままでした。65字しかなく、数字も出来事もありません。定型文は消して、4文の型で書き直してください。

履歴書メーカーの自己PR・趣味・特技の入力枠に、法人営業の例文153文字を入力した状態(スマホ)

入力欄の右上に文字数が出ます。PDFにすると、志望動機と自己PRが同じ枠に空行を挟んで並びます。自己PRが200字以内なら、志望動機と合わせても枠に収まります。

履歴書メーカーで出力したPDFの「志望の動機、自己PR、趣味、特技など」の枠の左側を拡大したもの。1段落目に志望動機、空行を挟んで2段落目に法人営業の自己PRが印字されている

趣味や特技も書くなら、この枠の最後に1行。書き方は履歴書の趣味・特技の書き方にあります。

履歴書メーカーで作成した履歴書のサンプル

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文字数は入力中に表示。志望動機と同じ枠に収まるかPDFで確かめられます。

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自己PRでよくあるミス

  • 強みを3つ並べる。 集計では37%がそうでした。1つに絞り、残りは面接で話します
  • 数字がない。 82%の人が数字なしです。年数か件数を1つ入れるだけで読まれ方が変わります
  • 画面の定型文のまま出す。 例文は書き出しの見本です。自分の出来事に書き換えます
  • 志望動機と同じ話をする。 同じ枠に並ぶので、重なるとすぐ分かります
  • 「ゼロ」に期間がない。 「直近3年間」のように区切ります
  • 謙遜から入る。 「特に強みはありませんが」と書いた時点で、その後が読まれなくなります

よくある質問

Q. 自己PRは何文字くらい書けばいいですか?
A. 履歴書なら200字前後。4文の型で1文50字ずつ書くと、ちょうどこの長さになります。志望動機と同じ枠に入るので、合わせて350字ほどが上限になります。職務経歴書は400〜600字。履歴書メーカーの集計では、自己PRの文字数の中央値は172字でした。

Q. 自己PRの書き出しは「私の強みは」でいいですか?
A. 構いません。集計した491件でも35%がこの書き出しでした。問題はその後です。強みを1つ言い切ったら、2文目にすぐ出来事と数字を書きます。「前職では5年間〜」と出来事から始める書き方もあり、こちらは10%でした。

Q. 自己PRに書ける強みがない場合はどうすればいいですか?
A. 強みの言葉から探さず、やってきたことを数えます。1日に何件、何年続けたか、人に助かったと言われた場面。アルバイト、PTA、部活も材料になります。言葉はハローワークの職務経歴書パンフレットにある強みのキーワード一覧から選べます。

Q. 自己PRと長所の違いは何ですか?
A. 長所は性格の良いところ、自己PRはそれを仕事でどう使うかまで書いたものです。「几帳面です」は長所。「月400件の入力を2回読み合わせてミス1件に抑えた」が自己PRです。履歴書に書くのは後者です。

Q. 自己PRは職務経歴書と履歴書で同じ内容でもいいですか?
A. 同じ話で構いませんが、長さを変えます。職務経歴書に出来事を2〜3つ書き、履歴書には一番数字のはっきりした1つだけを200字で残します。

まとめ

自己PRの書き方は、強みを1つ、出来事と数字を1つ、自分の工夫を1つ、最後に応募先でどう使うか。履歴書ならこの4文で200字に収まります。

491件を集計して分かったのは、強みの言葉はみんな似ていて、数字を入れた人は2割もいないことでした。正確、責任感、コミュニケーション。言葉はそのままでかまいません。その後ろに「何を、何年、何件」を1つ書く。それだけで、残り8割の自己PRとは別物として読まれます。

自己PRを入れたら、そのままPDFに

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この記事の執筆者
山本 悠真

山本 悠真やまもと ゆうま

キャリアアドバイザー

人材・キャリア支援歴20年。これまでに5,000名以上のキャリア相談・転職支援に携わる。採用市場とキャリア形成の双方に精通し、豊富な支援実績をもとに実践的な情報を発信している。

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