この記事で分かること
- 在職中の人の履歴書228件で、実際に書かれていたこと
- 職歴の「現在に至る」と、退職予定日の書き方(決まっている・未定・契約満了)
- 本人希望欄に書く連絡の時間と入社できる日、連絡先欄の注意
- 面接日程を履歴書に書かない理由と、メールでの伝え方
在職中に履歴書を書くと、迷うところが2つあります。退職日がまだ決まっていないときの書き方と、日中に電話を取れない事情をどこまで書くか。
履歴書メーカーで2026年8〜10月に作られた履歴書のうち、職歴に「現在に至る」「在職中」と書かれた228件を集計しました。退職予定日を書いた人は何%か、希望欄で連絡の時間に触れた人はどれくらいいるか。数字を見たうえで、そのまま写せる見本を載せます。

履歴書全体の流れは履歴書の書き方ガイドにあります。ここでは、在職中の人が書き方を変える欄だけを扱います。
在職中の人の履歴書228件で分かったこと
数えたのは、2026年8月1日〜10月26日に履歴書メーカーで作られた履歴書1,240件です。職歴が1行以上あるのは964件で、そのうち228件(24%)の職歴に「現在に至る」か「在職中」がありました。4人に1人が、今の仕事を続けながら応募している計算です。年齢は20代が83人、30代が60人、40代が49人でした。

言葉は「現在に至る」が201件(88%)、「在職中」が27件(12%)で、両方を書いた人はいません。意味は同じ。どちらか一方で足ります。
目立ったのは、退職予定日を書いた人が228件中10件(4%)しかいないことです。職歴欄に書いた8件は全員が「退職予定」。「退社予定」はゼロで、8件のうち6件は「現在に至る」の後ろにかっこで添える形でした。件数が少ないので傾向は参考程度です。それでも、書く人の形はそろっています。
本人希望欄はどうか。「貴社規定に従います」を含む人が65%。履歴書メーカーは希望欄に最初からこの一文が入っているので、そのまま出した人が多いはずです。入社できる時期に触れた人は19件(8%)、電話や連絡の時間に触れた人は8件(3.5%)でした。勤務時間や曜日の希望を書いた人は47件いたので、働く条件は書くのに、連絡がつく時間は書いていない人が多い、という結果です。
在職中の行の年月も見ました。「現在に至る」などの行235行のうち、年月を入れていた行は47%。入社の行に「入社 現在に至る」と続けて書いた行も18%ありました。正しい形は次の節で説明します。
今の会社に入った年から数えると、入社2年以内の人が45%いました。在籍が短いまま次を探す人は、面接で退職理由を聞かれやすい層です。答え方は退職理由の書き方にまとめています。
職歴欄の書き方(在職中は「現在に至る」)
今の会社の入社の行の下に、1行使って「現在に至る」と書きます。年と月の欄は空けます。入社の行に年月があるので、同じ年月を繰り返す必要はありません。その下の行に、右に寄せて「以上」。
ハローワークの応募書類の作り方(履歴書)も、在職中は職歴の最後の行に「現在に至る」と書く形を載せています。
2019年4月 株式会社○○商事 入社
2023年3月 一身上の都合により退職
2023年4月 株式会社△△物流 入社
現在に至る
以上
「在職中」と書いても誤りではありません。ただ、行が余っているなら「現在に至る」の方が見慣れた形です。行が足りないときは「現在に至る」と「以上」を同じ行に書き、「現在に至る」を左、「以上」を右に寄せます。入社・退社の行の書き方そのものは履歴書の職歴の書き方で詳しく扱っています。
退職予定日が決まっているとき
退職日が会社と合意できているなら、「現在に至る」の後ろにかっこで添えます。
2023年4月 株式会社△△物流 入社
現在に至る(2026年12月31日 退職予定)
以上
会社を辞めるときの言葉は「退職」なので、予定も「退職予定」と書きます。日まで決まっていなければ「2026年12月末 退職予定」でも通ります。
退職日がまだ決まっていないとき
上司にまだ伝えていない、引き継ぎの期間が読めない。退職日が決まらないうちは、職歴は「現在に至る」だけにして予定日は書きません。「退職準備中」「退職予定(時期未定)」のような書き方は、採用側が入社時期を読めないので、かえって質問が増えます。
入社できる時期の目安は、本人希望欄に「内定をいただいてから1か月半ほどで入社できます」と書けば伝わります。目安の根拠は今の会社の就業規則です。退職の申し出を何か月前までと決めている会社は多いので、まず手元で確かめてください。
法律では、期間の定めのない雇用は申し入れから2週間で終わると民法第627条にあります。ただ、引き継ぎを考えると、目安は1〜2か月です。
契約社員・派遣・アルバイトで在職中のとき
契約期間の終わりが決まっているなら、退職予定と同じ場所に書きます。ハローワークのパンフレットにある「契約期間満了見込」の形です。
2024年4月 株式会社○○ 入社(契約社員)
現在に至る(2027年3月末 契約期間満了見込)
派遣なら「株式会社○○スタッフ 派遣登録」「株式会社△△ 経理部に派遣」の2行の下に「現在に至る」。アルバイトで働きながら正社員を探している人も、「入社(アルバイト)」の下に同じ形で書きます。
本人希望欄の書き方(連絡の時間と入社できる日)

在職中の人が本人希望欄に書くことは、ほぼ2つに絞れます。
- 電話に出られる時間。 平日の日中に出られないなら、その時間と、折り返す時刻を書きます。留守番電話やメールで受けられることも添えます。
- 入社できる日。 退職日が決まっていれば、その翌営業日以降の日付を書きます。未定なら「内定から○か月ほど」と期間で書きます。
ハローワークのパンフレットにも、希望欄を「応募先企業からの連絡をもらう場合の通信欄として用いる方法もあります」とあり、在職中で電話に出られない場合の文例が載っています。
連絡の時間を書かないまま選考に進むと、採用担当が日中に何度かけてもつながらない、ということが起きます。連絡の時間は1行でも書いておく方が得です。 集計では在職中の人の3.5%しか書いていなかったので、書くだけで目に留まります。
退職日が決まっている人の例文
現在在職中のため、平日9時〜18時は電話に出られないことがあります。留守番電話に伝言をいただければ、当日18時30分以降に折り返しご連絡します。
退職日は2026年12月31日に決まっており、2027年1月4日から勤務できます。
その他は貴社規定に従います。
ポイント:退職日と入社できる日を両方書くと、間の空き具合まで伝わります。
退職日が未定の人の例文
在職中のため、平日の日中はメールでのご連絡だと確実です。電話は12時〜13時と、18時以降であれば出られます。
内定をいただいてから1か月半ほどで入社できる見込みです。
その他は貴社規定に従います。
ポイント:「すぐにでも」と書くと、今の会社の引き継ぎを軽く見ている印象を持たれます。
シフト勤務・夜勤がある人の例文
現職がシフト制のため、電話に出られる時間は日によって変わります。メールをいただければ、その日のうちにお返事します。
入社は2027年2月以降を希望します。
その他は貴社規定に従います。
希望欄そのものの書き方や、在職中以外の例文は本人希望欄の書き方を見てください。
連絡先欄とメールアドレスの注意
連絡先欄は、現住所以外で連絡を受けたい場所があるときだけ使います。ハローワークのパンフレットは「在職者の場合、現在の勤務先を記載することは適当でありません」と書いています。会社の代表電話、会社の携帯、会社のメールアドレスは使いません。
選考の連絡が今の職場に届くと、転職活動が周りに知られます。会社のメールは退職すると使えなくなり、管理者が中身を見られる場合もあります。
集計では、在職中の人の8%が現住所以外の連絡先を入れていました。実家や家族の携帯を入れる人もいますが、電話は自分の携帯1本にまとめる方が、折り返しの約束を守れます。メールアドレスは個人のものを、転職活動用に1つ作っておくと他のメールに埋もれません。
面接日程の伝え方
面接に行ける曜日や時間を履歴書に書く人がいますが、228件で「面接」に触れていたのは3件だけでした。私も書かない方を勧めます。履歴書は書類選考の資料で、面接日の調整は書類が通ったあとに採用担当とのやりとりで決めるからです。希望欄に「面接は土曜のみ」と書くと、平日しか面接しない会社では書類の段階で外される理由になります。
書類が通って日程を聞かれたら、候補を3つほど出して返信します。
面接の日程につきまして、下記の日時でしたら伺えます。
・10月30日(金)18時以降
・11月2日(月)終日
・11月4日(水)12時〜13時
上記で難しい場合は、別の日程も調整いたします。
平日の日中を空けにくい人は、有給休暇か半休で1日だけ確保して、そこに候補を寄せると調整が早く済みます。応募書類をメールで送るときの文面は履歴書をメールで送る方法にあります。
「現在に至る」と希望欄を入れたPDFの見本
履歴書メーカーでは、「2. 学歴・職歴」の画面で職歴を入れます。今の会社の入社の行の下で「+ 行を追加」を押し、年と月は空欄のまま、本文に「現在に至る」と入れます。退職予定日がある人は、同じ本文の欄に続けて書きます。

PDFにしたときの職歴欄が下の画像です。年月が空の行は本文だけが出るので、「現在に至る(2026年12月31日 退職予定)」が入社の行のすぐ下に並びます。「以上」は自動で右寄せに入るので、自分では入力しません。

本人希望欄は「自己PR・希望欄」の画面の一番下にあります。最初から「貴社規定に従います。」が入っているので、その前に連絡の時間と入社できる日を書き足します。

在職中の履歴書でよくあるミス

- 「現在に至る」の行に年月を入れる。 在職中の行の47%に年月が入っていました。空欄にします
- 「入社 現在に至る」を1行に続ける。 18%がこの形でした。入社の行と分けます
- 未定の退職日を書く。 書いた日付に入社できないと、内定後に話がこじれます
- 「退社予定」と書く。 「退職予定」が一般的です
- 会社の電話やメールを連絡先にする。 選考の連絡が職場に届きます
- 連絡の時間を書かない。 電話がつながらないまま、他の応募者が先に面接へ進みます
- 希望欄に面接の曜日を書く。 日程は書類が通ってから決めます
- 入社日を「即日」と書く。 引き継ぎを考えていないように読まれます
よくある質問
Q. 履歴書の「現在に至る」と「在職中」はどちらを書けばいいですか?
A. どちらでも意味は同じです。在職中の履歴書228件では「現在に至る」が88%、「在職中」が12%でした。ハローワークの記載例も「現在に至る」を使っているので、迷ったらこちらにします。年月の欄は空けます。
Q. 履歴書に退職予定日を書くのは、会社に伝える前でもいいですか?
A. 会社と合意していない日付は書きません。職歴は「現在に至る」だけにし、本人希望欄に「内定から1か月半ほどで入社できる見込みです」と期間で書きます。退職日が決まった時点で、面接や内定後の連絡で伝え直せば十分です。
Q. 在職中の履歴書の本人希望欄には何を書きますか?
A. 電話に出られる時間と、入社できる日の2つです。「平日9時〜18時は電話に出られないため、18時30分以降に折り返します」「2027年1月4日から勤務できます」の形で書き、最後に「その他は貴社規定に従います」と添えます。
Q. 在職中で面接の日程が平日しか合わないときは?
A. 履歴書には書かず、書類が通ってから候補日を3つほどメールで出します。有給休暇や半休で1日確保し、そこに候補を寄せると調整が早く済みます。18時以降の面接に応じる会社もあるので、候補に入れて構いません。
Q. 有給休暇を消化中の場合、履歴書はどう書きますか?
A. 有給消化中も籍は残っているので、在職中と同じく「現在に至る」と書き、退職日が決まっていれば「(2026年12月31日 退職予定)」と添えます。消化中であることを書く必要はありません。
まとめ
在職中の履歴書は、職歴の最後に年月を空けて「現在に至る」、決まっていれば退職予定日をかっこで添え、本人希望欄に電話に出られる時間と入社できる日を書きます。連絡先に今の会社は使いません。面接日程は書類が通ってからメールで出します。
228件を見て意外だったのは、連絡の時間を書く人が3.5%しかいなかったことです。採用担当が本当に困るのは、書類の中身より電話がつながらないこと。私はそう見ています。希望欄に一行足せば、その心配は消えます。退職届の出し方は退職届をスマホで作る方法、職務経歴書は職務経歴書の書き方を見てください。
在職中でも、休み時間で履歴書が作れます
- 履歴書を無料で作成する:「現在に至る」の行は年月を空けて入れるだけ。「以上」は自動です
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