この記事で分かること
- 履歴書メーカーで書かれた自己PRの長さ(履歴書520件は中央値172字、400字以上は5%)
- 同じ営業事務の経験を200字と400字で書いた例文と、増えた文・消した文
- 100字・300字に合わせる方法と、販売・介護の200字/400字の例文
Web応募のフォームに「自己PR(200字以内)」とある。職務経歴書のテンプレートには「400字程度」と書いてある。自己PRの例文を探しても、200字の例と400字の例は別々の人の話なので、手元の1本をどう伸ばし、どう縮めるかは分かりません。
下の例文は、1人の営業事務の経験を200字と400字で書き分けたものです。どの文が増えて、どの文が消えるのかを並べて見られます。

強みの見つけ方や基本の組み立ては自己PRの書き方にまとめてあります。ここでは文字数の調整だけを扱います。
自己PR欄に書かれている長さ(履歴書520件・職務経歴書204件)
2026年8月1日から10月28日までに履歴書メーカーで作られた履歴書は1,295件。自己PR欄に30字以上書かれていたのは842件でした。入力画面の定型文の書き出しのままだった107件と、同じ人が同じ文を使い回した重複215件を除き、残る520件の文字数を数えています。数えたのは空白と改行を除いた字数で、個人が分かる情報は見ていません。

中央値は172字。200字に届かない人が61%いて、400字を超えたのは5%だけでした。
同じ期間の職務経歴書も数えました。自己PR欄に30字以上あった262件から、定型文と重複を除いた204件です。中央値は226字で、400字以上は11%。職務経歴書は履歴書より欄が広いのに、半分の人は226字までで止まっています。
履歴書と職務経歴書の両方に自己PRを書いた人は132人。同じ人の2つを比べると、中央値は履歴書が188字、職務経歴書が237字でした。書類が変わっても、自己PRは50字ほどしか伸びていません。全文か書き出し20字が同じだった人も22人いて、履歴書用に書いた200字前後の自己PRを、職務経歴書の広い欄にほぼそのまま移しています。
長くなった自己PRに増えていた中身
履歴書の520件を長さの帯で分け、「数字」「工夫や改善」「応募先への言及」が入っている割合を帯ごとに出しました。

149字以下の215件は、数字の入った自己PRが7%しかありません。中身の多くは強みの言葉と性格の説明で、文の数の中央値は2文でした。350〜499字になると数字が43%、応募先への言及が31%まで上がります。
字数を足すなら、件数や年数、自分で変えたやり方、応募先で何をするかの3つから。削るときに最後まで残すのも、同じ3つです。
同じ営業事務の経験で書き比べた200字と400字
例は、営業事務を5年続けてきた人の自己PRです。200字版を土台に、きっかけの場面とチームの話を足して400字版へ広げました。会社名や数字は自分のものに差し替えてください。
200字の自己PR例文(189字)
受発注の入力を、速さを落とさずに正確に回せます。営業事務として5年間、1日平均60件の注文を処理してきました。1年目は入力ミスが月に数件あり、取引先に別の部品を届けてしまったこともあります。そこで品番と数量を伝票と画面で指でなぞって照らし合わせる手順を自分に課し、2年目からはミスを月1件以下に抑えています。貴社の受注センターでも、件数の多い日ほどこの手順を崩さずに入力します。
5文です。強み、年数と件数、失敗と自分で決めた手順、その結果、応募先で何をするか。1文に1つずつ入れています。
400字の自己PR例文(376字)
受発注の入力を、速さを落とさずに正確に回せます。営業事務として5年間、1日平均60件の注文を処理してきました。
1年目に品番を1桁打ち間違え、取引先に別の部品が届いたことがあります。営業担当と一緒に謝りに行き、入力の1行で相手の工場のラインが止まることを知りました。それからは、品番と数量を伝票と画面で指でなぞって照らし合わせる手順を自分に課し、2年目からはミスを月1件以下に抑えています。
3年目には、この手順を1枚の確認表にまとめ、事務4人で使うことを課長に提案しました。チーム全体の入力ミスは月12件から3件に減り、新人の研修でもこの表を使っています。
求人票で、繁忙期は1日100件を超えると拝見しました。前職でも月末は1日90件を入力した日があります。件数が増える日ほど確認の手順を崩さずに入力し、確認表を使った新人への引き継ぎでもお役に立てます。
200字版になくて400字版にある文
書き出しの2文は、200字版と1字も変えていません。増えたのは次の4つです。
| 増やしたもの | 400字版の文 |
|---|---|
| 失敗の中身 | 品番を1桁打ち間違えた |
| そこで知ったこと | 入力の1行でラインが止まる |
| 周りに広げた結果 | 確認表を4人で使い月12件→3件 |
| 応募先の数字との接点 | 繁忙期100件、前職は90件 |
自分のミスを減らした話にチームのミスを減らした話が加わり、数字が2組になりました。最後の段落は「貴社でも」の一言から、求人票の数字と自分の数字を並べる形に変えています。
400字は4つの段落に分けています。集計でも、職務経歴書で350字以上書いた41件のうち39件が改行を入れていました。段落の頭を読むだけで、強み、きっかけ、広げた結果、応募先の順に追えます。
400字から200字に削る順番

職務経歴書用の400字を、Web応募のフォームに200字で入れ直す場合です。上の400字版を200字版にしたときは、次の順で消しました。
- 周りに広げた話を消す。 確認表とチームの数字(月12件→3件)は職務経歴書に任せます。数字が1組あれば200字は成り立ちます
- 失敗の場面を1文に縮める。 謝りに行った話とラインが止まる話を消し、「取引先に別の部品を届けてしまったこともあります」だけ残します
- 応募先の段落を1文にする。 求人票の100件と前職の90件を外し、「件数の多い日ほど、この手順を崩さずに入力します」にします
- 言い回しを詰める。 「〜させていただきました」は「〜しました」、「〜という形で」は消す。この段階で10〜20字は減ります
最後まで手をつけないのは、書き出しの強み、5年と60件、指でなぞる手順、応募先で何をするかの4つです。
句読点やかっこも1字です。改行を数えるかはフォームで違うので、送る前に画面の残り字数で確かめてください。目安は「200字以内」なら180〜200字、「400字程度」なら360〜420字です。
100字・300字と指定されたとき
100字なら、強みの言葉も外して事実だけにします。上の例なら「5年間、1日平均60件」「伝票と画面を指でなぞる確認」「2年目からミスは月1件以下」の3つで90字前後です。300字は、200字版にきっかけの場面とチームの数字を1文ずつ足した長さになります。300字までなら段落は分けず、1つの塊で書いても読めます。
職種別の自己PR例文(200字と400字)
販売と介護でも、同じ経験を2つの長さで書きました。400字版で何が増えたかは、それぞれ1行だけ添えています。
販売(アパレル4年)の200字
お客様が何に使うかを聞いてから勧める接客を、4年続けてきました。アパレル店で、試着の前に「着ていく場所」「手持ちの服」の2つを必ず聞くようにしたところ、上下をセットで買うお客様の割合が、店の平均28%のところ自分は41%になりました。聞いた内容は顧客カードに残し、2回目の来店では話の続きから入れます。指名してくださる方も月10人ほどです。貴店でも、売る前に聞く接客で常連を増やします。
販売(アパレル4年)の400字
お客様が何に使うかを聞いてから勧める接客を、4年続けてきました。
アパレル店に入ったばかりの頃は、新作から順に勧めては「また今度」と帰られることが続きました。売れている先輩の接客を横で聞くと、商品の話より先に、お客様の予定や手持ちの服を聞いていました。
そこで試着の前に「着ていく場所」「手持ちの服」の2つを必ず聞くと決め、聞いた内容は顧客カードに書き残すようにしました。2回目の来店では前回の話の続きから入れるため、名前で指名してくださるお客様が月10人ほどになっています。上下をセットで買うお客様の割合は、店の平均が28%で、私は41%です。朝礼でこのやり方を話し、後輩2人も試しています。
店頭に伺った際、30〜40代のお客様が多いと感じました。顧客カードの使い方は貴店のスタッフにも共有でき、売る前に聞く接客で、再来店のお客様を増やすところから始めます。
ポイント:増えたのは、先輩の接客を見て聞き方を変えたきっかけと、後輩2人に広がった話。販売の例文は販売の自己PR例文にも8本あります。
介護(特別養護老人ホーム3年)の200字
利用者さんの小さな変化に気づき、記録で次の職員につなぐことを続けてきました。特別養護老人ホームで3年、20名のフロアを担当しています。食事の量や歩き方、表情の違いをその日のうちに申し送りノートへ一言書くようにしてから、夜勤の職員にも様子が届くようになり、私の記録がきっかけで受診につながった例が年に4件ありました。貴施設でも、気づいたことを書いて渡すところから、チームの介護に加わります。
介護(特別養護老人ホーム3年)の400字
利用者さんの小さな変化に気づき、記録で次の職員につなぐことを続けてきました。特別養護老人ホームで3年、20名のフロアを担当しています。
入職した年、ある利用者さんの食事の量が数日続けて減っていたのに、私は口頭で伝えただけで、夜勤の職員まで届きませんでした。翌週に脱水で受診となり、伝えたつもりでは伝わらないと分かりました。
それからは、食事の量や歩き方、表情の違いを、その日のうちに申し送りノートへ一言書くようにしています。書き方は「いつ・何が・いつもと比べてどう」の3点にそろえ、読む人が30秒で分かる長さにしました。私の記録がきっかけで受診につながった例は年に4件あり、フロアの他の職員も同じ書き方を使い始めています。
貴施設は夜勤の引き継ぎを紙と端末の両方で行っていると、見学の際に伺いました。どちらでも同じ3点で書き、日中と夜の職員の間をつなぐ役に回ります。
ポイント:増えたのは、口頭で伝えて届かなかった失敗と、記録の書き方(3点・30秒)。介護職の例文は介護の自己PR例文に、営業は営業の自己PR例文にあります。
履歴書の枠と職務経歴書の欄に入れた長さ
履歴書メーカーの編集画面では、自己PR欄の右上に今の文字数が出ます。改行も1字に数えます。下の画像は200字版を入れたところです。

厚生労働省の履歴書様式例(A4)では、自己PRは「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」と同じ1つの枠に入ります。志望動機138字と自己PRの200字版を入れてPDFにすると、枠の下に1行ほど余白が残りました。

400字版を入れると、履歴書メーカーのPDFは枠を下に伸ばして収めますが、段落の間に空きがなくなり詰まって見えます。市販の用紙なら枠の大きさは変わりません。

標準のテンプレートでは、志望動機と自己PRの合計が360字を超えると、提出前のチェックに「志望動機・自己PRが長め」と出ます。集計した履歴書520件のうち、この表示が出る長さだった人は41%でした。志望動機を150字、自己PRを200字に収めれば合計350字で、この表示は出ません。長い版は職務経歴書に回します。

職務経歴書の自己PRは独立した欄なので、400字版を4段落のまま入れられます。

2つの書類の役割の違いは履歴書と職務経歴書の違い、Web応募でPDFを送るときの注意はWeb応募の履歴書PDFにまとめています。
よくある質問
Q. 「200字以内」の指定に150字で出してもいいですか?
A. 出せますが、1文分の空きが残ります。180〜200字まで書くと、数字と応募先で何をするかの両方が入ります。
Q. 400字の自己PRがどうしても300字で止まります。何を足せばいいですか?
A. 自分の手順を始めた「きっかけの場面」を2〜3文で足します。それでも足りなければ、周りに広げた結果を数字で1文。性格の説明で埋めると、長い割に中身が増えません。
Q. 履歴書と職務経歴書に同じ自己PRを書いてもいいですか?
A. 同じ経験で構いませんが、長さは変えます。履歴書メーカーで両方を書いた132人のうち22人は、全文か書き出しが同じでした。職務経歴書の400字版から周りに広げた話と応募先の段落を削ると、履歴書の200字版になります。
Q. 文字数の指定がないときは、何字で書けばいいですか?
A. 履歴書は200字前後、職務経歴書は400字前後です。履歴書は志望動機と同じ枠に入るので、合わせて350字ほどに収めます。
まとめ
自己PRを200字から400字にするときは、失敗やきっかけの場面、周りに広げた結果の数字、応募先の数字との接点を足します。400字から200字に戻すときは、その逆の順で消していきます。強みの1文、年数と件数、自分の手順、応募先で何をするかの4つは、どの長さでも残します。
履歴書メーカーの520件では、149字以下の自己PRで数字が入っていたのは7%でした。字数が足りないときに足すのは、件数と、自分で変えたやり方です。
200字版と400字版を、それぞれの書類に
- 履歴書を無料で作成する:自己PR欄に文字数が出るので、200字に合わせながら入力できます
- 自己PRの書き方:強みの見つけ方と、自己PRの基本の組み立て
- 事務の自己PR例文・販売の自己PR例文:職種別の例文
- 職務経歴書の書き方:400字版の自己PRを入れる職務経歴書の全体

