履歴書は手書き?パソコン?指定がなければPCでOK

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山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)
キャリアアドバイザー/人材・キャリア支援歴20年、5,000名以上の転職支援実績

この記事で分かること

  • 指定がないときに手書きとパソコンのどちらを選べばよいか
  • 採用担当者が作成方法をどう見ているか
  • 応募先の業界による違いと、迷ったときの決め方
  • パソコンで作るときの様式・フォント・PDF・印刷
  • 手書きで作るときの筆記具と、書き間違えたときの扱い

履歴書を用意する段になって、手書きとパソコンのどちらで作るか迷う人は多くいます。「手書きのほうが熱意が伝わる」と言われる一方で、「今どき手書きは効率が悪い」という声もあり、どちらが正解なのか分かりにくいところです。

この記事では、指定がないときの選び方、業界による違い、パソコンと手書きそれぞれの作り方まで、判断に必要なことを1ページにまとめました。

先に結論:指定がなければパソコンでOK

  • 最初に確認するのは応募先の指定。求人票と応募メールに「手書き」の記載がないか見る
  • 指定がなければパソコン。手書きを推す採用担当者は2割前後しかいない
  • 実際に転職した人の6割以上がパソコン・スマホで作成している
  • ただし業界差は大きい。IT系は手書きが8.4%、介護・飲食・工場・ドライバーは約半数が手書き
  • 手書きを選ぶのは「指定がある」「字がきれい」「対面接客や地域密着の職場」の3つの場面
  • 合否を分けるのは作成方法ではなく中身と読みやすさ。どちらを選んでもそこは外さない

指定がなければ、どちらで出しても選考に影響しない

応募先から指定がない限り、手書きでもパソコンでも構いません。どちらで作ったかで書類選考に落ちることは、まずありません。

ただし、判断する順番は決まっています。最初に見るのは応募先の指定で、自分の好みはそのあとです。

まず求人票と応募メールで指定を確認する

求人票の見本。「応募方法」欄と「提出書類」欄が黄色で示され、提出書類に「履歴書(手書き)・職務経歴書」と書かれている

指定は次の3か所に書かれていることが多いので、順に確認します。

  1. 求人票の「応募方法」「提出書類」欄:「履歴書(手書き)」とあれば手書きで作る
  2. 面接調整メール・自動返信メール:「当日は手書きの履歴書をご持参ください」と書かれることがある
  3. 企業の採用ページ:応募フォームの注記に指定が入っている場合がある

指定を見落としてパソコンで作ると、中身を読まれる前に「指示を確認していない人」という印象になります。作成方法そのものより、指定に気づけるかどうかのほうが見られています。

3か所を見ても書かれていなければ、応募先に直接聞いても構いません。応募窓口や面接調整のメールで「履歴書は手書きとパソコンのどちらがよろしいでしょうか」と確認すれば、それで迷いは終わります。

「JIS規格でないとダメ」というルールは2020年になくなった

長く使われてきた「JIS規格の履歴書」は、2020年7月に日本産業規格の様式例から削除されました。いまのJIS様式は、法律や規格で決められたものではありません。

代わりに、2021年4月に厚生労働省が新しい様式例を公表しています。性別欄は男・女から選ぶ形ではなく任意記載になり、「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の欄はなくなりました。

用紙を買いに行かなくて大丈夫です。応募内容に合う様式を選べばよく、無料のテンプレートから選んでも、指定がない限り問題ありません。

採用担当者は作成方法で判断しない

作成方法については、採用する側と求職者の双方に聞いた調査が公開されています。

調査(実施時期・対象) 結果
doda
2025年9月/中途採用の選考に関わる社員・経営者 2,000人
パソコン・スマホが良い 42.7%
どちらでも 41.6%
手書きが良い 15.8%
マイナビ転職
2025年9月/中途採用担当者 352人
パソコンが良い 46.9%
どちらでも 29.8%
手書きが良い 23.3%
ミライトーチ
2024年6月/人事・採用担当者 553人
パソコン派 68.7%
どちらも変わりない 10.5%
手書き派 20.8%
リクナビNEXT
2026年6月/直近1年以内に正社員へ転職した人 2,064人
パソコン・スマホで作成 68.2%
手書き 31.8%
マイナビ転職
2025年5月/転職活動をしたことがある人 774人
パソコンで作成 63.4%
手書き 36.6%

採用側の3本では、手書きを推す人はいずれも2割前後です。最も多い回答は「どちらでも構わない」でした。

実際に転職した人に聞いた2本では、パソコンで作った人が6割を超えています。パソコンで出して通っている人のほうが多い、というのが現状です。

ミライトーチの調査だけ数字が大きいのは、「絶対パソコン」と「どちらかというとパソコン」を合算しているためです。他の調査とそのまま比べることはできません。

採用担当者が挙げた理由

パソコンを推す理由は、文字が読みやすい、パソコンスキルの確認になる、データで管理できて選考が早く進む、という実務的なものです。

手書きを推す理由は、人柄や丁寧さが伝わる、熱意を感じる、使い回しではないと分かる、という点に集まります。書類やメモを手で書く仕事が多い職場ほど、この見方が残っています。

迷ったら、応募先の業界で決める

全体の平均より、応募先の業界のほうが判断材料になります。転職先の業界ごとに、手書きの比率は大きく違います。

転職先の業界・職種 手書きの割合 おすすめ
IT系 8.4% パソコン
外資系・ベンチャー パソコン
飲食・販売などのサービス業 約50% どちらでも可
ドライバー 約50% どちらでも可
工場などの軽作業 約50% どちらでも可
介護・福祉 約50% どちらでも可

IT系で手書きを選ぶ人は12人に1人です。パソコンを毎日使う職場では、手書きのほうが不自然に見えることがあります。

サービス業や介護・福祉では、手書きが半数を占めます。ここで手書きを選んでも浮きません。

表にない業界なら、応募先の求人票や採用ページを見てください。Web応募フォームが整っている企業ならパソコン、紙の応募用紙を郵送させる企業なら手書きも自然に受け取られます。

手書きとパソコンで、何が変わるか

履歴書の学歴欄を手書きとパソコンで並べた比較。手書きは読みやすさが人によって変わり書き間違えたら1枚まるごと書き直し、パソコンは誰が作っても読みやすさが同じで書き間違えても直して出し直すだけ

項目 手書き パソコン
1枚あたりの作成時間の目安 30分〜1時間 10〜20分
書き間違えたとき 最初から書き直し 直して印刷し直すだけ
2社目以降の応募 毎回1から書く 志望動機だけ差し替える
読みやすさ 字のうまさに左右される 誰が作っても均一
Web応募・メール提出 印刷してスキャンが必要 そのままPDFで出せる
伝わる印象 丁寧さ・熱意 読みやすさ・パソコンスキル
必要な道具 用紙・黒のボールペン パソコンかスマホ・印刷環境

作成時間は個人差が大きいので目安です。差がはっきり出るのは、書き間違えたときと、2社目以降の応募です。

書きを選んだほうがいい3つの場面

  • 応募先から手書きの指定がある:迷う余地はありません
  • 字がきれいで、それが強みになる:書道の段位がある、事務職で丁寧さを見せたい、など
  • 地域密着の中小企業や、対面接客の職場に応募する:手書きが半数を占める業界では悪目立ちしません

ただし、手書きで作ったものをコピーして複数社に出すのは避けてください。コピーと分かると志望度が低いと受け取られます。使い回すならパソコンで作り、志望動機だけ書き換えます。

5社に応募するなら、手書きは同じ内容を5回書くことになります。パソコンなら、志望動機を5通り用意して差し替えるだけで済みます。

履歴書メーカーで作成した履歴書のサンプル

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パソコンでもスマホでも、そのまま作れます

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パソコンで作るときの手順

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様式はJIS規格にこだわらなくてよい

前述のとおり、JIS様式はすでに規格の様式例から外れています。応募先に指定がなければ、応募内容に合った様式を選びます。

  • 転職:職歴欄が広い転職用の様式
  • アルバイト・パート:志望動機と希望シフトを書く欄がある様式
  • 新卒・就活:学歴欄と自己PR欄が広い様式

用途別の様式は履歴書テンプレートから選べます。

フォントは明朝体、サイズは10.5〜11pt

履歴書の氏名欄と志望動機欄の見本。読みやすい例は黒一色の明朝体、読みにくい例は氏名が青で全体が太字、強調部分に赤い下線が付いている

  • 書体は明朝体(MS明朝・游明朝など)。ゴシック体でも構いません
  • 本文は10.5〜11pt、氏名だけ14〜18pt程度に大きくします
  • 文字色は黒のみ。強調のための色文字や下線は使いません

装飾は不要です。読みやすさだけを基準にします。

提出はPDF。ファイル名に氏名を入れる

提出用ファイル名の一覧。山田太郎_履歴書.pdf は○。履歴書.pdf は応募者名が分からない、rirekisho_new_final2.pdf は作業中のファイルに見える、.docx はPDFではないため×

WordやExcelのまま送ると、相手の環境でレイアウトが崩れることがあります。必ずPDFに書き出してから提出します。

ファイル名は、受け取った側がひと目で判別できる形にします。山田太郎_履歴書.pdf履歴書_山田太郎_20260915.pdf のようにします。履歴書.pdf だけ、rirekisho_new_final2.pdf のような名前は避けてください。

メールで送る手順は履歴書のメールでの送り方にまとめています。

印刷はA3二つ折り、またはA4を2枚

A4を2枚で提出するときの重ね方。左上をクリップで留め、1枚目に写真と氏名などの基本情報、2枚目に学歴と職歴、その下に職務経歴書を重ねる

紙で提出する場合は、A3用紙に印刷して二つ折りにします。見開きで1枚の履歴書になります。

A3で印刷できない場合は、A4を2枚に分けても構いません。この場合はホチキスで留めず、順番どおりに重ねてクリップでまとめます。ページ番号を入れておくと親切です。

  • 用紙はコピー用紙より少し厚めの上質紙だと、折ったときにきれいに仕上がります
  • コンビニのマルチコピー機ならA3印刷ができます
  • 両面印刷ではなく、片面ずつ印刷して二つ折りにします

押印は原則不要

厚生労働省の様式例には押印欄がありません。応募先から指定がなければ、印鑑は押さなくて構いません。押印欄がある市販の様式を使う場合のみ、朱肉を使った印鑑を押します。

手書きで作るときの手順

履歴書に使ってよい筆記具の比較。黒のボールペン(0.5〜0.7mm)はOK。消せるボールペン・鉛筆・修正テープはNG

黒のボールペンを使う。消せるペンは不可

消せるボールペンは、摩擦熱やインクの性質で文字が消えます。郵送中に車内やポストの中で高温になると、文字が薄くなることがあります。

修正液・修正テープは使えない

履歴書は応募先に提出する正式な書類です。修正した跡が残ると、改ざんを疑われる余地が生まれます。1文字でも間違えたら、新しい用紙に書き直します。

二重線と訂正印での訂正も、履歴書では避けます。

書き直しを前提に、時間と用紙を用意する

手書きは「1枚書いて終わり」にならないことがあります。志望動機まで書き終えるのに30分から1時間、そこで書き間違えれば、また最初からです。用紙は2〜3枚多めに用意しておきます。

提出期限が迫っているときや、複数社に同時に応募するときは、この前提で逆算します。間に合わないと判断したら、パソコン作成に切り替えるのが現実的です(指定がある場合を除く)。

鉛筆で下書きしてからボールペンでなぞり、完全に乾いてから消しゴムをかけると、書き損じを減らせます。

よくあるミス一覧

ミス 正しくは
「手書き」の指定を見落としてパソコンで作る 求人票・応募メール・採用ページの3か所を確認する
JIS規格の用紙でないとダメだと思い込む 2020年に様式例から削除済み。用途に合う様式を選ぶ
Word・Excelのまま送る PDFに書き出してから送る
ファイル名が「履歴書.pdf」だけ 「氏名_履歴書.pdf」にする
消せるボールペンで手書きする 黒のボールペン(0.5〜0.7mm)を使う
書き間違えを修正テープで直す 新しい用紙に書き直す
手書きの履歴書をコピーして使い回す 応募先ごとに書く。使い回すならパソコンで作る
A4を2枚ホチキスで留める クリップでまとめる(A3二つ折りが基本)

よくある質問

パソコンで作った履歴書は失礼になりませんか?

Q. パソコンで作った履歴書は失礼になりませんか?
A. なりません。doda が2025年9月に採用担当者2,000人へ行った調査では、パソコン作成を支持する人が42.7%、手書き支持は15.8%でした。「どちらでも構わない」が41.6%で、作成方法を評価の対象にしていない企業がほとんどです。

書きでないという理由で落とされることはありますか?

Q. 手書きでないという理由で落とされることはありますか?
A. 指定のない求人で、作成方法だけを理由に落とされることはまずありません。doda・マイナビ転職・ミライトーチが採用担当者に聞いた調査3本とも、手書きを推す人は2割前後です。書類で落ちる理由になるのは、指定の見落としと、空欄や誤字の多さです。

「手書き」の指定がある場合、パソコンで出したらどうなりますか?

Q. 「手書き」の指定がある場合、パソコンで出したらどうなりますか?
A. 中身を読まれる前に、指示を確認していないと判断される可能性があります。指定がある場合は必ず手書きで作成します。

ぜ手書きを指定する企業があるのですか?

Q. なぜ手書きを指定する企業があるのですか?
A. 文字の丁寧さから人柄を見たい、使い回しでないか確かめたい、というのが主な理由です。書類やメモを手で書く仕事が多い職場ほど、この指定が残っています。理由を問い合わせる必要はなく、書かれたとおりに手書きで出します。

書きかパソコンか、応募先に直接聞いてもいいですか?

Q. 手書きかパソコンか、応募先に直接聞いてもいいですか?
A. 聞いて構いません。応募窓口や面接調整のメールで確認すれば、指定を見落とすリスクがなくなります。質問したこと自体がマイナスになることはありません。

履歴書はパソコン、職務経歴書は手書きでもいいですか?

Q. 履歴書はパソコン、職務経歴書は手書きでもいいですか?
A. 揃えたほうが自然です。2枚で作成方法が違うと、まとまりのない書類に見えます。どちらもパソコン、またはどちらも手書きにします。

アルバイトの履歴書もパソコンで作っていいですか?

Q. アルバイトの履歴書もパソコンで作っていいですか?
A. 指定がなければ問題ありません。アルバイトの採用でも、作成方法を選考基準にしている職場はほとんどありません。飲食・販売などのサービス業は手書きが約半数なので、手書きを選んでも浮きません。アルバイト用のテンプレートも用意しています。

新卒の就職活動でもパソコンで作っていいですか?

Q. 新卒の就職活動でもパソコンで作っていいですか?
A. 企業や大学のキャリアセンターから手書きを指定されることがあるため、まず指定の有無を確認します。指定がなければパソコンで構いません。新卒用のテンプレートから選べます。

看護師や介護など、医療・福祉の仕事でも手書きでなくて大丈夫ですか?

Q. 看護師や介護など、医療・福祉の仕事でも手書きでなくて大丈夫ですか?
A. 求人票に指定がなければパソコンで構いません。ただしリクナビNEXTの調査では介護・福祉へ転職した人の約半数が手書きで、病院やクリニックでは紙の応募用紙を配っている職場もあります。応募方法が紙なら手書き、Webフォームならパソコンに合わせます。

公務員の採用でもパソコンで作っていいですか?

Q. 公務員の採用でもパソコンで作っていいですか?
A. 自治体や試験区分ごとに様式と提出方法が決められていることが多いため、募集要項を先に確認します。「申込書は自筆」とあればそれに従い、指定がなければパソコンで構いません。

スマホだけで履歴書を作れますか?

Q. スマホだけで履歴書を作れますか?
A. 作れます。履歴書メーカーはスマホから項目を入力するだけでPDFが作れます。写真もスマホで撮ったものをそのまま使えます。

パソコンで作る場合、証明写真はどうすればいいですか?

Q. パソコンで作る場合、証明写真はどうすればいいですか?
A. 写真データを様式に貼り付けて、写真ごと印刷します。証明写真機のデータ、スマホで撮ったものも使えます。サイズは縦40mm×横30mmです。詳しくは履歴書の写真サイズにまとめています。

パソコンで作った履歴書に、署名や押印は必要ですか?

Q. パソコンで作った履歴書に、署名や押印は必要ですか?
A. どちらも原則不要です。厚生労働省の様式例には押印欄がありません。氏名も印刷のままで構いません。応募先から「自筆で署名」と指定があるときだけ、印刷した用紙に手書きします。

作ったデータを、そのままメールや応募フォームで送っていいですか?

Q. 作ったデータを、そのままメールや応募フォームで送っていいですか?
A. PDFに書き出してから送ります。WordやExcelのまま送ると、相手の環境でレイアウトが崩れます。ファイル名は「氏名_履歴書.pdf」にします。手順は履歴書のメールでの送り方にまとめています。

印刷環境がない場合はどうすればいいですか?

Q. 印刷環境がない場合はどうすればいいですか?
A. PDFをコンビニのマルチコピー機で印刷できます。ネットワークプリントやかんたんnetprintにPDFを登録すれば、店頭でA3印刷まで完結します。

まとめ

  • 応募先の指定が最優先。求人票・応募メール・採用ページを先に確認する
  • 指定がなければパソコン。手書きを推す採用担当者は2割前後しかいない
  • 実際に転職した人の6割以上がパソコン・スマホで作成している
  • IT系はパソコン(手書き8.4%)、介護・飲食・工場・ドライバーはどちらでも可(手書き約50%)
  • パソコンならPDFで提出、A3二つ折りで印刷。手書きなら黒のボールペン、修正液は使わず書き直し

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山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)/キャリアアドバイザー
人材・キャリア支援歴20年。これまでに5,000名以上のキャリア相談・転職支援に携わる。採用市場とキャリア形成の双方に精通し、豊富な支援実績をもとに実践的な情報を発信している。

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