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職務要約の例文8選と書き方【営業・事務・販売・製造・介護・IT・未経験・第二新卒】

更新日:

山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)
キャリアアドバイザー/人材・キャリア支援歴20年、5,000名以上の転職支援実績

この記事で分かること

  • 実際に書かれた職務要約219件の文字数と言葉の傾向
  • 年数・担当範囲・実績・活かせることの順に書く方法と、数字への言い換え
  • 営業・事務・販売・製造・介護・IT・未経験・第二新卒の例文8本

職務経歴書の最初にある「職務要約」は、3〜5行の短い欄です。採用担当者はまずこの欄を読んで、下の職務経歴まで読むかを決めます。

履歴書メーカーで実際に書かれた職務要約219件で、文字数と使われている言葉を調べました。その結果をもとに、書く順番と職種別・状況別の例文を8本載せています。

机の上でノートパソコンに向かい、手書きのメモを横に置いて文章を打っている手元

職務経歴書の全体の構成は、職務経歴書の書き方にまとめました。

実際に書かれた職務要約219件で分かったこと

集計の元は、2026年8月から10月に履歴書メーカーで作られた職務経歴書337件です。そのうち職務要約が空のままの人が10%、職種の例文を入れたまま書き換えていない人が25%。残りの219件、自分の言葉で書いた職務要約を、個人が分からない形で集計しました。

履歴書メーカーで自分で書いた職務要約219件の文字数の内訳。99字以下29%、100〜199字37%、200〜299字22%、300字以上12%、中央値154字

文字数の中央値は154字でした。目安とされる200〜300字に収まっている人は22%で、3人に2人は200字に届いていません。99字以下が29%あり、これは1〜2文で終わっている状態です。逆に300字を超える人も12%いて、こちらは職務経歴をそのまま書き写したような長さでした。

履歴書メーカーで書かれた職務要約219件に含まれる言葉の割合。経験64%、年数45%、担当44%、活かす27%、培う20%、改善11%、貢献9%、売上7%、%・万円・件の数字7%、達成5%

言葉を見ると、「経験」が64%、「〜年」という年数が45%、「担当」が44%に入っていました。%・万円・件といった単位つきの数字を書いた人は7%しかいません。年数は書くのに、実績の数字は書かない。一番の差は、実績の数字があるかどうかです。

もう1つ意外だったのは、職歴の社数と文字数に関係がなかったことです。中央値は職歴1社の人が132字、2社で185字、3社で125字、4社以上で172字で、多い人ほど長くなるという予想は外れました。長さを決めるのは、数字と担当範囲を書いたかどうかです。

書き出しは「〜として」が32%、「〜年間」が27%、「卒業後」「入社後」が14%でした。

職務要約に入れる4項目(年数・規模・実績・活かせること)

職務要約は、次の4つを1〜2文ずつ書いてつなげると、200〜300字にちょうど収まります。

  1. 経験年数と職種。「法人営業として6年間」「介護福祉士として特別養護老人ホームで6年間」のように、最初の1文で何者かが分かるようにします。
  2. 担当範囲と規模。担当した顧客数、店舗数、チームの人数、扱った金額など、仕事の大きさが分かる数字を1つ入れます。
  3. 実績の数字。売上、達成率、不良率、件数など、「前と比べてどう変わったか」が分かる形にします。
  4. 応募先で活かせること。1〜3で書いた経験のうち、応募先の仕事に直接つながるものを1文で結びます。

ハローワークが配布している職務経歴書の作り方の冊子でも、職歴概要の欄は「職務経歴の概要(エッセンス)」を書く場所とされています。冊子の言い方を借りれば、下の職務経歴を読みたくなる「抜粋」を置く欄です。

「実績の数字」は、219件のうち7%しか書いていなかった部分です。よくある抽象的な表現を、数字に言い換える例を載せておきます。

抽象的な書き方 数字に直した書き方
多くのお客様を担当 担当顧客120社、うち新規32社
売上に貢献 2024年度の売上1億2,000万円、達成率112%
後輩の指導を担当 新人3名の教育、うち2名が半年で独り立ち
業務の効率化を実施 月次の締め作業を5日から3日に短縮
ミスを減らした 入力ミスを月12件から5件に

自分の仕事の数字が思い出せないときは、求人票の仕事内容を先に読むと、どの数字を拾えばいいかが見えてきます。応募先の職種の仕事内容は、厚生労働省の職業情報サイトjob tagで調べられます。

ノートパソコンのキーボードを両手で打っている手元のアップ

職務要約の例文8本【職種別・状況別】

会社名・数字・年数は、自分のものに差し替えてください。書き出しは「〜年間」「〜として」「卒業後」「体言止め」を混ぜました。

営業(法人営業・複合機販売6年)

法人向けの複合機販売で6年間、新規開拓と既存顧客の深耕を担当してきました。担当は東京23区の中小企業およそ120社で、2024年度は年間売上1億2,000万円、目標達成率112%で部内2位でした。直近2年は3名のチームリーダーとして後輩の同行と商談の組み立てを支援し、チーム全体の達成率を95%から108%に引き上げています。課題を聞き取って提案する力と数字を追う習慣を、貴社の法人営業で活かします。

ポイント:担当社数、売上、達成率、順位と、数字を4つ入れています。営業は数字がないと読まれません。

事務(一般事務8年・経理補助あり)

製造業の本社で一般事務として8年間勤務し、受発注データの入力、請求書の発行、電話と来客の対応を担当してきました。部署は4名です。月およそ400件の受注処理を2名で回し、チェック表を作って入力ミスを前年の半分に減らしました。直近3年は経理の補助も兼ね、月次の売掛金の消し込みと経費精算を任されました。Excelは関数とピボットテーブルまで使えます。正確さと段取りの力を、貴社の営業事務で役立てたいと考えています。

ポイント:事務は「件数」と「何人で回したか」で仕事の量を見せます。使えるソフトは具体的な機能名まで書きます。

販売(アパレル・副店長)

短大を卒業後、アパレル販売員として5年間、都内の2店舗で接客と売場づくりを担当してきました。2年目から新人3名の教育を任され、4年目に副店長として売上管理とシフト作成を担当。スタッフは12名。担当店舗の2025年の売上は前年比108%で、エリア12店舗中3位でした。来店後にお礼のメッセージを送る取り組みを始め、リピート率は店舗全体で前年より6ポイント上がっています。接客力と数字を見る習慣を、貴社の店舗運営で活かします。

ポイント:店舗の順位と自分が始めた取り組みをセットで書くと、「店の成績」が「自分の実績」に変わります。

製造(プレス加工・品質担当7年)

自動車部品メーカーの工場で7年間、プレス加工と外観検査を担当してきました。直近3年は品質担当として不良率を0.8%から0.3%に下げ、工程の手順書を12種類作り直しました。担当ラインは3つ、1日の生産数はおよそ2,000個です。フォークリフト運転技能講習と玉掛け技能講習を修了し、構内の運搬も担当。7年間無災害で続けてきた安全への姿勢と、工程を見直してきた経験を、精密部品を手がける貴社の製造現場で活かせると考えています。

ポイント:製造は不良率・無災害・資格の3点が読まれます。履歴書側の志望動機は工場の志望動機の書き方にあります。

介護(介護福祉士・ユニットリーダー)

介護福祉士として特別養護老人ホームで6年間、入居者およそ50名の食事・入浴・排せつの介助と記録を担当してきました。ユニット型で、担当は10名です。2023年にユニットリーダーとなり、職員8名のシフト作成と新人指導を受け持っています。夜勤は月5回。転倒を減らすために居室の動線を見直し、担当ユニットの事故報告を年間14件から6件に減らしました。資格は介護福祉士と介護支援専門員。貴施設では在宅支援にも関わりたいと考えています。

ポイント:入居者数、職員数、事故件数の減り方で、現場の規模と改善の両方が伝わります。

ITエンジニア(Web開発5年)

Webアプリケーション開発歴5年。受託開発会社で業務システムの設計と実装を3年、自社サービスの会社でバックエンド開発を2年担当し、言語はTypeScriptとGo、クラウドはAWSを使っています。コードレビューと新人2名の指導も担当しました。直近は6名のチームで決済機能の刷新を担当し、APIの平均応答時間を1.2秒から0.4秒に短縮しました。要件の整理から運用まで一通り経験したことを、貴社の開発チームで活かします。

ポイント:技術名は羅列せず、年数と役割に紐づけます。性能の数字が1つあると、エンジニアとしての評価が変わります。

未経験からの転職(飲食ホール → 事務)

飲食店でホールスタッフとして4年間勤務し、接客、レジ締め、発注、アルバイト6名のシフト作成を担当してきました。毎日の売上報告と月末の棚卸しをExcelで行い、店長が不在の日は店の数字を一人で締めました。売上は月およそ600万円の店です。事務職は未経験ですが、2026年3月にMOS Excelを取得し、日商簿記3級は勉強中です。お客様の要望を聞き取り、数字を正確に扱ってきた経験を、貴社の営業事務で役立てたいと考えています。

ポイント:未経験でも前職に「事務っぽい仕事」は必ずあります。レジ締め・発注・シフト作成を拾って、応募職種の言葉に寄せました。

第二新卒(住宅営業1年8か月 → 保険営業)

大学を卒業後、住宅メーカーに新卒で入社し、1年8か月、戸建ての営業を担当しました。モデルハウスでの接客と資料請求への追客を行い、2年目の上半期は新規契約3件で同期12名中4位でした。短い期間ですが、初対面の方と話す力と、断られても続ける粘りは身についたと思っています。電話は週40件。退職後は2026年9月に生命保険一般課程試験に合格しました。前職で感じた「売ってからの関わりが短い」という点から、長くお客様と付き合う貴社の保険営業を志望しています。

ポイント:在籍が短いなら、短さを隠さずに期間を明記したうえで、同期内の順位や件数で「やりきった」ことを示します。辞めた理由の書き方は退職理由の書き方も参考になります。

履歴書メーカーで職務要約を入れたPDFの見本

履歴書メーカーの職務経歴書は、最初の画面が「基本情報・職務要約」です。上に職種のボタンが並び、「営業」を押すと職務要約とスキル欄に職種向けの例文が入ります。この例文は1文だけの短いものなので、そのまま出さずに、上の4つの話を足していきます。

履歴書メーカーの職務経歴書の編集画面(スマホ)。「入力補助」に営業・事務・エンジニアなど9つの職種ボタンが並び、「営業」を押した状態で職務要約の欄に1文の例文が入っている

例文を入れた状態です。230字ほどが一画面に収まります。

履歴書メーカーの職務要約の欄に、法人営業6年の例文約230字を入力した状態(スマホ)

PDFにすると、職務要約は書類の一番上に枠つきで出ます。230字で4行。これより長いと、採用担当者が最初に見る位置に職務経歴が入らなくなります。

履歴書メーカーで出力した職務経歴書PDFの職務要約の部分を拡大したもの。法人営業6年の例文が枠の中に4行で入っている

履歴書メーカーで作成した職務経歴書のサンプル

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読まれない書き方

白い机の上でノートパソコンを打つ手元。横に鉛筆、クリップ、メモ帳が並んでいる

  • 職務経歴をそのまま書き写す。集計では12%が300字を超えていました。会社ごとの経緯は下の職務経歴に任せ、要約には抜粋だけ残します
  • 抽象語だけで終わる。「売上に貢献しました」では何をした人か分かりません。上の言い換え表で数字に直します
  • 1文で終わる。29%が99字以下でした。「〜を担当してきました」だけだと、職種の例文を入れただけの人と同じに見えます
  • 年数だけ書いて実績がない。年数を書いた人は45%、単位つきの数字を書いた人は7%。年数の次に、件数か金額を1つ足します
  • 時系列で全部並べる。3社以上あるなら、応募先に近い仕事を先に書きます

履歴書の志望動機・自己PRとの違い

職務要約を書いていると、履歴書の志望動機や自己PRと同じ内容になりがちです。役割を分けると書き分けられます。

欄 書くこと
職務要約(職務経歴書) 何をしてきた人か。事実と数字
志望動機(履歴書) なぜこの会社か。理由と入社後
自己PR(両方) 強み1つと、それを示す場面

職務要約は「事実」、志望動機は「理由」、自己PRは「強み」です。職務要約に「貴社の理念に共感し」と書くと、志望動機との区別がつかなくなります。応募先に触れるのは、最後の1文で「活かせること」を書くときだけにします。

履歴書と職務経歴書で内容が重なる部分の扱いは、履歴書と職務経歴書の違いに、自己PRの組み立ては自己PRの書き方に、職務要約と書き分ける職務経歴書側の自己PRは職務経歴書の自己PRの書き方にまとめました。

よくある質問

Q. 職務要約の文字数はどれくらいがいいですか?
A. 200〜300字、行数で3〜5行が目安です。実際に書かれた219件の中央値は154字で、3人に2人は200字に届いていませんでした。4つの話を1〜2文ずつ書くと、自然に200字を超えます。

Q. 職務要約は未経験の転職でも書きますか?
A. 書きます。応募職種の経験がなくても、職務経歴書は「これまで何をしてきた人か」を伝える書類です。前職の仕事のうち応募職種に近い部分(レジ締め、発注、シフト作成など)を拾い、取得した資格や勉強中のことを1文添えます。

Q. 職務要約は応募先ごとに変えるべきですか?
A. 変えるのは最後の1文です。経験年数・担当範囲・実績の3つは応募先が変わっても同じなので、使い回して構いません。「応募先で活かせること」の1文を、求人票の仕事内容に合わせて書き換えます。

Q. 職務要約と職務概要は同じものですか?
A. 同じです。「職務要約」「職務概要」「職歴概要」「経歴要約」はどれも職務経歴書の冒頭に置く数行の要約を指します。ハローワークの職務経歴書の冊子でも「職歴概要/略歴/経歴概略/要約」と並べて同じ欄として扱われています。見出しはどれを使っても問題ありません。

Q. 職歴が1社だけで書くことが少ないときは?
A. 1社でも、担当範囲と数字があれば200字は埋まります。集計でも社数と長さに関係はなく、職歴1社の人の中央値は132字、2社の人は185字でした。担当した顧客数・件数・人数と、改善を1つ。それでも埋まらないなら、履歴書の書き方の職歴欄を先に整理します。

まとめ

職務要約は、経験年数と職種、担当範囲と規模、実績の数字、応募先で活かせることの4つを順につないで、200〜300字にまとめます。

実際に書かれた219件を見ると、年数を書く人は半数近くいるのに、単位つきの数字を書いた人は7%でした。職歴の数と長さには関係がなく、短い人は数字と担当範囲が抜けていました。年数の次に、単位つきの数字を1つ足してください。

例文を選んだら、そのまま職務経歴書に

読み終えたら、そのまま書類を作れます

この記事の執筆者
山本 悠真

山本 悠真やまもと ゆうま

キャリアアドバイザー

人材・キャリア支援歴20年。これまでに5,000名以上のキャリア相談・転職支援に携わる。採用市場とキャリア形成の双方に精通し、豊富な支援実績をもとに実践的な情報を発信している。

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