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履歴書の趣味・特技の書き方|一言で終わらせない例文8本と特技がない場合

更新日:

山本 悠真

執筆者 山本 悠真(やまもと ゆうま)
キャリアアドバイザー/人材・キャリア支援歴20年、5,000名以上の転職支援実績

この記事で分かること

  • 実際の履歴書1,039件で、趣味・特技がどう書かれていたか
  • 「名詞+一言」の書き方と、読書・料理・ゲームなどの例文8本
  • 特技が思いつかないときの探し方と、書かない方がいい趣味

趣味・特技の欄だけで合否は決まりません。ただ、面接の最初に、採用担当者がここから話を振ってくることがよくあります。話の糸口になる一言があるかどうか。差はそこでつきます。

とはいえ、何を書けば話が広がるのかは分かりにくい。履歴書メーカーで2026年8〜10月に作られた履歴書のうち、趣味や特技に触れていたのは191件。その書かれ方を数えました。どんな趣味が多いか、一言で終わっている人はどれくらいか。数字を見てから、そのまま使える例文に進みます。

木のテーブルの上で開いた文庫本に両手を添えている手元の写真

履歴書全体の書き方は履歴書の書き方ガイドにあります。この記事は趣味・特技だけを扱います。

履歴書の趣味・特技191件で分かったこと

2026年8月1日から10月24日に履歴書メーカーで作られた履歴書は1,222件。このうち志望動機か自己PRを30字以上書いていた1,039件を対象に、「趣味」「特技」という言葉が入っているかを数えました。個人が分からない形で、言葉の有無と文字数だけを見ています。

触れていたのは191件、全体の18%でした。「趣味」が178件、「特技」が70件で、両方書いた人もいます。残りの8割は、この話題に触れずに出していました。

年代で分けると、50代以上が26%と一番高く、10代は14%でした。職歴が長い人ほど「人柄も見てほしい」と考えて足しているように私には見えます。

書かれた中身は次のグラフのとおりです。「趣味」「特技」の直後40字に出てきた言葉を数えました。

履歴書メーカーで趣味・特技に触れた履歴書191件のうち、その直後に出てきた趣味の割合。音楽・歌17%、スポーツ13%、料理10%、映画・ドラマ8%、旅行6%、ゲーム5%、読書4%、絵・イラスト4%、ランニング4%

音楽、スポーツ、料理で4割を占めます。珍しい趣味を書いている人はほとんどいません。ありふれた趣味でも、採用側が読み慣れているぶん、一言の中身で比べられます。

気になったのは書き方の方です。最初の1文が25字以内で終わっていた人が48%。「趣味は音楽鑑賞です。」で止まる形です。回数・年数・冊数のような数字と単位が入っていた人は2.6%、191件中5件しかいませんでした。趣味の話を仕事につなげる一言(「仕事でも活かせる」など)を添えた人は13%です。

もう1つ。191件のうち90%は「自己PR・趣味・特技」の欄に書いていて、志望動機の欄に混ぜた人は10%でした。見出しとして【趣味】【特技】や「趣味:」を立てて書いた人は22%です。

履歴書の趣味・特技欄はどこにあるか

市販の履歴書には「趣味・特技」の専用欄がある様式と、ない様式があります。

厚生労働省が2021年に示した履歴書様式例には専用欄がありません。「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」という1つの欄に、志望動機と一緒に書く作りです。履歴書メーカーの履歴書も同じ共用欄で、見出しは「志望の動機、自己PR、趣味、特技など」です。

共用欄の場合、何から書くか。ハローワークの応募書類の作り方(履歴書)は、趣味やスポーツなどの個人的な活動よりも、志望の動機や仕事に使える技能を先に書くよう勧めています。個人的な活動を書く場合も、仕事に関係するものを優先するとあります。

なので、共用欄では順番を決めておきます。

  1. 志望動機を先に書く
  2. 自己PRを続ける
  3. 最後に【趣味】【特技】の見出しを立てて1行ずつ

専用欄がある様式なら、その欄に2〜3行で書けば十分です。欄の大きさは様式によって違うので、書く量は欄に合わせます。様式選びに迷っている人は手書きかパソコンかの記事で、欄の行数の融通も比べています。

履歴書の趣味・特技の書き方(名詞+一言)

アコースティックギターの弦を押さえる手元を写した写真

形は決まっています。最初に趣味の名前を名詞で置き、句点で切ってから一言足します。

【趣味】料理。平日の夕食は自炊で、日曜に作り置きを5品ほど作ります。

【特技】暗算(珠算能力検定2級)。レジ締めの差額をその場で計算できます。

一言に入れるのは、次のどれか1つで足ります。

  • 頻度。 週に何回、月に何冊
  • 続けた年数。 「12年」「4年目」
  • 結果。 大会の順位、検定の級、読んだ冊数の合計
  • やり方の癖。 「計画は自分で組む」「記録をつける」

集計で数字が入っていたのは2.6%でした。数字が1つあるだけで、100人中97人とは違う書き方になります。

趣味と特技の違い

趣味は好きで続けていること、特技は人より上手にできることです。ランニングを週3回走っているなら趣味、ハーフマラソンを2時間以内で走れるなら特技としても書けます。厳密に分けなくて構いません。特技に書くものがなければ、【趣味・特技】とまとめて1行にする形もあります。

一言だけの趣味を書き換える

集計で半数を占めた「一言で終わる形」を、一言足した形に直すと、次のとおりです。

一言だけ 一言足した形
読書 読書。月4冊、通勤中に読む
音楽鑑賞 ギター。高校から12年続けている
映画鑑賞 映画。年50本、感想をメモに残す
スポーツ フットサル。週1回、10人のチームで
旅行 一人旅。32都道府県を回った
ゲーム 対戦ゲーム。5人のチームで作戦係

右の列は、何を足すかの見本です。実際には句点で区切って1〜2文にします。

仕事につなげる一言の入れ方

応募先の仕事に近い趣味なら、一言で触れると印象に残ります。ドライバーに応募する人の「ドライブ」、事務に応募する人の「家計簿をExcelでつけている」などです。

ただ、つながらない趣味を無理につなげると、かえって作った感じが出ます。「ゲームで培った判断力を貴社の営業で活かします」は、面接で突っ込まれて困る典型です。つながるものだけ、つなげます。集計でも、仕事につなげた人は13%でした。

履歴書に書ける趣味・特技の例文8本

1本は100〜150字に収めています。共用欄の最後に書くなら、このうち1〜2本を選びます。

読書

【趣味】読書。通勤の電車で月に4冊ほど読んでいます。最近は小売や物流の現場を書いたノンフィクションが多く、去年は1年で48冊になりました。読み終えた本は、1行の感想をスマホのメモに残しています。

ポイント:冊数とジャンルが入ると、面接で「最近読んだ本は」と聞かれたときにそのまま話せます。

料理

【趣味】料理。平日の夕食は自炊で、日曜に作り置きを5品ほど作ります。冷蔵庫の残り物から献立を決めるのが得意で、2人分の食費を月3万円以内に収めています。

ポイント:段取りと予算の話は、販売や事務の仕事にもつながります。

ランニング

【趣味】ランニング。週3回、朝6時から5kmを走って4年目になります。去年初めてハーフマラソンに出場し、2時間を切りました。体力と早起きには自信があります。

ポイント:体力を使う仕事や早番のある職場なら、最後の1文がそのまま効きます。

音楽(ギター)

【趣味】ギター演奏。高校で始めて12年。社会人バンドで年2回、地域のお祭りに出ています。メンバー5人の練習日の調整と、会場との連絡係を3年続けてきました。

ポイント:音楽・歌は、集計した191件の17%が書いていた趣味です。聴くだけなら、好きなジャンルと年に行くライブの回数を足します。

ゲーム

【趣味】オンラインの対戦ゲーム。週末に5人のチームで遊んでいて、試合のあとに録画を見返し、次の作戦を決める係です。チームの予定表も私が管理しています。

ポイント:ゲームは業界によって受け止め方が違います。遊んだ時間の長さより、チームで何をしているかを書きます。

旅行

【趣味】国内の一人旅。これまでに32都道府県を回りました。時刻表と予算から自分で行程を組み、3泊4日を交通費込みで5万円以内にするのが毎回の目標です。

ポイント:「旅行」だけだと話が広がりません。回った数と、自分で計画しているかを書きます。

特技:暗算

【特技】暗算。珠算能力検定2級を持っていて、3桁の足し算なら電卓より早く出せます。前職のレジ締めでは、差額をその場で計算して原因の伝票を探していました。

ポイント:検定の級は免許・資格欄にも書きます。書き方は履歴書の資格欄の書き方にあります。

特技:タイピングとExcel

【特技】タイピングとExcel。1分間に約250文字を打てます。町内会の会計を引き受けていて、120世帯分の会費名簿をVLOOKUPとピボットテーブルで管理しています。

ポイント:事務職に応募するなら、特技欄より自己PRの本文に回す手もあります。自己PRの組み立ては自己PRの書き方を見てください。

特技や趣味がないときの探し方

フライパンで野菜を炒めている手元を写した写真

「人に言えるような特技はない」と書きあぐねる人は多い。特技を「人より秀でたもの」と考えすぎている人がほとんどです。履歴書の特技は、次のどれかで足ります。

  • 毎日、または毎週続けていること。 散歩、自炊、家計簿、ラジオ体操。年数が言えるなら、それで1行になります
  • 人からよく頼まれること。 道案内、写真を撮る係、飲み会の店選び、パソコンの設定
  • 持っている検定や資格。 漢字検定、珠算、タイピング検定。資格欄と重なっても構いません
  • 前の職場で身につけた小技。 レジの早打ち、包装、在庫の数え方、電話の取り次ぎ

それでも書くものがないなら、欄を空けるか、自己PRの内容を厚くして共用欄を埋めます。「特になし」と書くのは避けます。書く気がないように読まれるからです。

「寝ること」「食べ歩き」も、そのままだと中身が伝わりません。食べ歩きなら「月2回、ラーメン店を開拓して地図アプリに記録している」のように、行動にして書けば使えます。

履歴書に書かない方がいい趣味・特技

書いて損をするのは、面接で触れにくい話題と、仕事への不安を招く話題です。

  • ギャンブル。 パチンコ、競馬、競艇など。お金の管理を心配されます
  • 政治・宗教の活動。 面接では扱えない話題です。採用側が困ります
  • お酒。 「飲み歩き」「日本酒の飲み比べ」は、体調や遅刻の心配につながります
  • うそや盛った内容。 面接で深く聞かれると答えられません
  • 徹夜や無理の自慢。 「3日寝ずに作業できる」は健康面で不安を持たれます

ゲームやアニメも書けます。受け止め方が会社によって違うので、上の例文のように「何をしているか」まで書きます。

履歴書メーカーで趣味・特技を入れたPDFの見本

履歴書メーカーには趣味・特技だけの欄はありません。「自己PR・希望欄」の画面にある「自己PR・趣味・特技」の欄に、自己PRの後へ続けて書きます。

履歴書メーカーの入力画面(スマホ)。「自己PR・趣味・特技」の欄に、自己PRの1文のあと1行空けて【趣味】料理、【特技】暗算を入力した状態

PDFにすると、志望動機・自己PR・趣味と特技が1つの欄に上から並びます。1行空けて【趣味】【特技】の見出しを立てておくと、採用担当者が目で追いやすくなります。

履歴書メーカーで出力したPDFの「志望の動機、自己PR、趣味、特技など」欄の左側を拡大したもの。上から志望動機、自己PR、【趣味】料理、【特技】暗算の順に並んでいる

欄に入りきらないときは、趣味と特技を1行ずつに削ります。削る順番は趣味が先です。本人希望欄の書き方は本人希望記入欄の書き方にまとめています。

履歴書メーカーで作成した履歴書のサンプル

無料

趣味・特技は自己PRの後ろに2行

入力した内容は、そのまま共用欄に並んでPDFになります。

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趣味・特技欄でよくあるミス

  • 名詞だけで終わる。 集計では48%が一言で終わっていました。頻度か年数を1つ足します
  • 志望動機より先に書く。 共用欄では志望動機と自己PRが先、趣味・特技は最後です
  • 趣味を長く書きすぎる。 共用欄の半分を趣味が占めると、志望動機が薄く見えます。2行まで
  • 無理に仕事へつなげる。 つながらない趣味はそのまま書きます
  • 面接で話せない趣味を書く。 書いた趣味は必ず聞かれる前提で、2〜3分話せるものを選びます
  • 「特になし」と書く。 書くものがなければ、自己PRで欄を埋めます

アルバイトの履歴書でも書き方は同じです。欄が大きめの様式はアルバイト・パート用の履歴書テンプレートにあります。

よくある質問

Q. 履歴書の趣味・特技には何を書けばいいですか?
A. 今続けている趣味を1つ選び、頻度や年数を添えた一言で書きます。集計で多かったのは音楽、スポーツ、料理でした。珍しい趣味である必要はなく、面接で2〜3分話せるものを選んでください。

Q. 履歴書に書ける特技がない場合はどうすればいいですか?
A. 毎日続けていること、人によく頼まれること、持っている検定から探します。自炊や家計簿でも、年数が言えれば特技として書けます。それでも見つからなければ、「特になし」と書かずに自己PRで欄を埋めます。

Q. 履歴書の趣味に「読書」や「ゲーム」と書いてもいいですか?
A. 書いて構いません。そのかわり「読書」だけで終わらせず、月に何冊読むか、どんな分野かを足します。ゲームは会社によって受け止め方が違うので、チームで何をしているかまで書くと伝わり方が安定します。

Q. 趣味・特技欄がない履歴書ではどこに書きますか?
A. 「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の共用欄の最後に書きます。厚生労働省の履歴書様式例もこの形で、ハローワークの手引きは志望動機と仕事に使える技能を先に書くよう勧めています。【趣味】【特技】の見出しを立てて1行ずつ添えてください。

Q. 履歴書の趣味・特技はどれくらいの長さで書けばいいですか?
A. 1つにつき1〜2文、50〜100字が目安です。集計では趣味に触れた部分の中央値が約50字でした。共用欄なら趣味と特技で合わせて2〜3行に収め、志望動機の分量を削らないようにします。

まとめ

履歴書の趣味・特技は、名詞を1つ置いて、頻度か年数を入れた一言を足す。共用欄なら志望動機と自己PRのあとに、【趣味】【特技】の見出しで1行ずつ。書き方はこれだけです。

1,039件の履歴書を見ると、趣味・特技に触れた人は2割弱で、そのうち半分は一言で終わり、数字を入れた人は2.6%でした。ありふれた趣味でも、一言の中に数字が1つあれば面接で話が始まります。自分の趣味を上の例文に当てはめて、2行で書いてみてください。

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この記事の執筆者
山本 悠真

山本 悠真やまもと ゆうま

キャリアアドバイザー

人材・キャリア支援歴20年。これまでに5,000名以上のキャリア相談・転職支援に携わる。採用市場とキャリア形成の双方に精通し、豊富な支援実績をもとに実践的な情報を発信している。

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