この記事で分かること
- 実際に書かれた学歴欄1,075件で多い書き方と間違い
- どこから書くか、正式名称、入学・卒業の1行ずつの書き方
- 中退・休学・留学・浪人・編入・卒業見込みの書き方
学歴欄の行数は、高卒で2行、大卒で4行です。ここまでは迷いません。手が止まるのは、中退や編入をどう書くか、「高校」と略していいのか、入学した年が何年だったか、のあたりです。
下で使う数字は、履歴書メーカーで実際に書かれた学歴欄1,075件の集計です。中学から書いた人と高校から書いた人の割合や、多かった書き方を見たうえで、ケース別の見本を並べました。入学・卒業の年がすぐに出てこない人は、先に学歴早見表(自動計算)で年を出しておくと、この先が早く進みます。

学歴以外の欄も含めた全体の書き方は、履歴書の書き方ガイドにまとめています。
実際に書かれた履歴書の学歴1,075件で分かったこと
2026年8月から10月に履歴書メーカーで作られた履歴書1,176件のうち、学歴欄に1行以上書かれていたものは1,075件でした。学校名は見ずに、行数と、1行目がどの学校か、どんな言葉が入っているかだけを数えています。

1行目は高校から書き始めた人が58%。中学から始めた人は21%、大学からは12%でした。年齢で分けると、22歳以下は中学スタートが32%に増え、23歳以上は高校スタートが61%です。転職は高校から、新卒は中学卒業から、という目安どおりです。小学校から書いた人も2%いました。そこまでさかのぼる必要はありません。
行数の中央値は4行。高校で2行、大学で2行です。

書き方で目についた数字を挙げます。
- 「高校」と略した人が5%。「高等学校」と書いた人は75%でした。20人に1人は略称のまま出しています
- 学部・学科まで書いた人は49%。大学・専門学校を最終学歴にした人は全体の65%なので、学部・学科を落とした人がそれなりにいます
- 中退は7%、卒業見込みは9%。どちらも珍しくありません。休学を書いた人は0件でした
- 入学の行がなく、卒業だけを書いた人が9%。行が足りない履歴書ではこの書き方もありますが、基本は入学と卒業を1行ずつです
- 「高等学校 入学」のまま学校名を入れていない人が3%。履歴書メーカーの入力補助で年だけ入れて、学校名を入れ忘れたものです
数字を見た限り、学歴欄で差がつくのは、書き始めの位置より学校名の書き方です。位置は大半の人が合っていました。
履歴書の学歴はどこから書くか
転職(中途採用)は高校入学から、新卒は中学卒業から書きます。義務教育は全員が同じなので、採用側が知りたいのは高校以降です。新卒だけ中学卒業から書くのは、職歴がない分だけ欄に余裕があるためです。
ハローワーク(滋賀労働局)が配っている履歴書の書き方の見本(PDF)も、高校入学から始まっています。公的な見本が高校入学からなので、転職で高校から始めて困ることはありません。
| 立場 | 学歴の1行目 |
|---|---|
| 転職・中途採用 | 高等学校 入学 |
| 新卒・在学中 | 中学校 卒業 |
| 最終学歴が中学 | 中学校 卒業(1行だけ) |
| 高校中退 | 中学校 卒業から書く |
| 社会人になってから大学へ | 高等学校 入学から順に |
高校中退の人だけは、転職でも中学卒業から書きます。高校入学の次の行が中途退学なので、その前に卒業の行が1つ要ります。
学校名の正式名称
学校名は、通っていた頃の呼び名と違うことがよくあります。「○○高校」は「○○高等学校」で、公立なら「○○県立」「○○市立」が頭に付きます。私立は学校名だけで構いません。
| 略した書き方 | 正式名称の書き方 |
|---|---|
| ○○高校 | ○○県立○○高等学校 |
| ○○中学 | ○○市立○○中学校 |
| ○○短大 | ○○短期大学 ○○学科 |
| ○○高専 | ○○工業高等専門学校 ○○学科 |
| ○○大学 | ○○大学 ○○学部 ○○学科 |
| ○○専門 | ○○専門学校 ○○科 |
大学は学部・学科、専門学校は学科やコースまで書きます。高校は「普通科」「商業科」のような学科を書くのが一般的です。学科名が長くて1行に入らないときは、学校名の行と学科の行に分けて2行にしても問題ありません。
学校名が今と違う場合は、在学当時の名前で書き、その後ろに「(現・○○大学)」と添えます。統合や改称で学校が消えていても、卒業証明書は当時の名前で出るので、履歴書もそれに合わせます。
名前が曖昧なら、卒業証書か学校の公式サイトで確かめます。記憶で書いた学校名は、卒業証明書を出す場面で食い違います。

学歴欄の基本の書き方と見本
1行目の中央に「学歴」と書き、2行目から年・月・学校名の順に、古いものから並べます。入学と卒業は別の行です。年は西暦でも和暦でも構いませんが、生年月日や職歴と同じにそろえます。
大卒で転職する人の見本です。
2014年4月 神奈川県立○○高等学校 普通科 入学
2017年3月 神奈川県立○○高等学校 普通科 卒業
2017年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2021年3月 ○○大学 経済学部 経済学科 卒業
高卒で転職する人は、上の2行だけです。専門学校を出た人は、大学の行を専門学校に置き換えます。
2015年4月 ○○市立○○高等学校 普通科 入学
2018年3月 ○○市立○○高等学校 普通科 卒業
2018年4月 ○○専門学校 調理師科 入学
2020年3月 ○○専門学校 調理師科 卒業
新卒で在学中の人は、中学卒業から始めて、最後の行を「卒業見込み」にします。
2018年3月 ○○市立○○中学校 卒業
2018年4月 東京都立○○高等学校 普通科 入学
2021年3月 東京都立○○高等学校 普通科 卒業
2021年4月 ○○大学 文学部 日本文学科 入学
2027年3月 ○○大学 文学部 日本文学科 卒業見込み
入学・卒業の年は、生まれ年から計算できます。早生まれ(1月1日〜4月1日生まれ)は1学年上になるので、年が1つずれます。計算が面倒なら学歴早見表(自動計算)に生年月日を入れると、早生まれ・浪人・留年まで含めて年が出ます。
中退・休学・留学・浪人・編入・卒業見込みの書き方
集計では中退7%、卒業見込み9%、編入2%でした。書き方が決まっているので、ケースごとに載せます。
中退
「中退」と略さず「中途退学」と書きます。入学の行はそのまま残し、次の行に退学した年月を書きます。
2019年4月 ○○大学 理工学部 機械工学科 入学
2021年9月 ○○大学 理工学部 機械工学科 中途退学
理由は、私は書かなくてよいと考えています。「経済的理由により」と一言添える書き方もありますが、欄の狭い履歴書では他の行が窮屈になります。面接で聞かれたときに話せるよう準備しておけば足ります。
中退を書かずに「高等学校 卒業」で止めるのは避けてください。空白が残ります。中退のあとに高卒認定を取った人は、「高等学校卒業程度認定試験 合格」と1行足します。試験の正式名称は文部科学省の案内ページで確認できます。
休学
休学は、期間と理由を1行にまとめます。在学年数が通常より長ければ面接で聞かれるので、先に書いておくと話が早いです。短い休学なら、入学・卒業だけでも通ります。
2016年4月 ○○大学 法学部 法律学科 入学
2018年4月〜2019年3月 病気療養のため休学(現在は完治)
2021年3月 ○○大学 法学部 法律学科 卒業
留学
1年以上の正規留学や交換留学は学歴欄に書きます。語学留学や数か月の短期留学は学歴欄には入れず、自己PRか免許・資格欄で触れます。
2018年4月 ○○大学 国際学部 国際関係学科 入学
2019年9月〜2020年8月 ○○大学(アメリカ)に交換留学
2022年3月 ○○大学 国際学部 国際関係学科 卒業
浪人・留年
浪人も留年も、学歴欄には書きません。予備校は学校ではないので学歴になりませんし、留年は卒業の年を見れば分かります。入学と卒業の年をそのまま正しく書けば十分です。
編入・転校
編入は「編入学」、転校は「転入学」と書きます。元の学校の入学も残します。
2017年4月 ○○短期大学 英語科 入学
2019年3月 ○○短期大学 英語科 卒業
2019年4月 ○○大学 文学部 英文学科 3年次編入学
2021年3月 ○○大学 文学部 英文学科 卒業
卒業見込み
在学中に就職活動をする人は、最終行を「卒業見込み」にします。卒業に必要な単位が取れていれば「卒業見込み」、まだ数年ある場合は「在学中」です。専門学校も同じ書き方です。大学院は「入学」「修了見込み」で、卒業の代わりに「修了」を使います。
通信制・定時制
通信制も定時制も、学校名に課程を付ける義務はありません。学校名に課程名が入っていればそのまま書きます。
学歴と職歴のつなぎ方
学歴を書き終えたら、1行あけて中央に「職歴」と書き、入社・退職を続けます。職歴の最後の行の次に、右寄せで「以上」。学歴だけで終わる新卒の履歴書なら、学歴の最後の行の次に「以上」です。
年号は履歴書の全部で統一します。生年月日が西暦なら学歴も西暦、和暦なら和暦です。学歴は西暦、職歴は和暦、のように混ざっていると、読む側は換算しながら読みます。
学歴と職歴の間に1行あけるのは、読み手が学歴の終わりと職歴の始まりを一目で見分けるためです。職歴の多い人で行の足りないときは、学歴を高校卒業の1行に減らすより、学歴・職歴欄の広いテンプレートに変えるほうを勧めます。職歴側の詳しい書き方と、職務経歴書との分け方は別の記事にまとめています。
履歴書メーカーで学歴を入れたPDFの見本
履歴書メーカーの学歴・職歴の画面には「入力補助」があり、中学・高校・大学・専門学校の4つのボタンがあります。基本情報で生年月日を入れておくと、ボタンを押すだけで入学と卒業の年月が自動で入ります。早生まれも判定します。

「高校の入学/卒業」と「大学の入学/卒業」を押すと、1998年5月生まれなら2014年4月 高等学校 入学、2017年3月 高等学校 卒業、と年月が入ります。

ここで学校名を正式名称に直します。「高等学校 入学」の前に「神奈川県立○○」、後ろに学科を足して、「神奈川県立○○高等学校 普通科 入学」にします。集計で3%の人がこの直しを忘れたまま出していました。年が入ると終わった気になるので、学校名を入れたかをもう一度見てください。

PDFにすると、学歴・職歴欄は下の画像のように並びます。「学歴」「職歴」の見出し行と、間の1行あけは自動で入ります。「以上」も職歴の最後に自動で付くので、自分で書く必要はありません。

読み手が迷う書き方
- 「○○高校 卒業」と略す。正式名称は「高等学校」。集計では5%が略したままでした
- 大学名だけで学部・学科がない。「○○大学 卒業」では何を学んだか分かりません。学部・学科まで書きます
- 学歴が西暦で職歴が和暦。履歴書全体でどちらかにそろえます
- 入学の年が間違っている。早生まれで1年ずれることが多い間違いです。学歴早見表で確かめます
- 中退を書かない。入学の行があるのに卒業も中退もないと、空白に見えます
- 学歴と職歴の間に行をあけない。どこまでが学歴か分かりにくくなります
- 「以上」を忘れる。職歴の最後の行の次に右寄せで書きます
- 小学校から書く。集計で2%いましたが、行を使うだけで読み手は見ません

よくある質問
Q. 履歴書の学歴はどこから書けばいいですか?
A. 転職なら高校入学から、新卒なら中学卒業からです。実際に書かれた1,075件でも、23歳以上の61%が高校から、22歳以下では32%が中学から書き始めていました。
Q. 履歴書の学歴に「高校」と書いてもいいですか?
A. 「高等学校」と書きます。「○○県立○○高等学校 普通科 卒業」のように、設置者(県立・市立)と学科まで入れるのが正式名称です。
Q. 高校中退の学歴はどう書きますか?
A. 中学卒業、高校入学、高校中途退学の3行で書きます。「中退」と略さず「中途退学」です。そのあと高卒認定に合格していれば「高等学校卒業程度認定試験 合格」を1行足します。
Q. 卒業見込みはいつから書けますか?
A. 卒業の見通しが立った最終学年から「卒業見込み」と書きます。それより前の学年なら「在学中」です。
Q. 履歴書の学歴の入学年・卒業年が分からないときはどう調べますか?
A. 学歴早見表(自動計算)に生年月日を入れると、早生まれ・浪人・留年を含めて入学年と卒業年が出ます。手書きで書き写す場合も、手書きとパソコンどちらがいいかを先に決めてから清書すると書き直しが減ります。
まとめ
履歴書の学歴は、転職なら高校入学から、新卒なら中学卒業から、学校名を正式名称にして入学と卒業を1行ずつ書きます。中退は「中途退学」、編入は「編入学」、在学中は「卒業見込み」。年号は履歴書全体でそろえ、学歴と職歴の間は1行あけて、最後に「以上」です。
実際に書かれた1,075件を見ると、書き始めの位置はほとんどの人が合っていました。差が出たのは「高校」と略した5%、学部・学科を落とした人、学校名を入れ忘れた3%です。年を入れたあとに、学校名をもう一度見てください。この3つはそこで防げます。
学歴の年はボタンで入れて、学校名を足すだけ
- 履歴書を無料で作成する:生年月日から入学・卒業年を自動入力、PDFは「以上」まで自動
- 学歴早見表(自動計算):早生まれ・浪人・留年に対応した入学年・卒業年

