この記事で分かること
- 送る前に履歴書のファイルを整える
- パスワードをかけるべきか
- メールの件名・本文・署名の書き方
- そのまま使えるメール例文
- 送るタイミングと送り方のマナー
「履歴書はメールで送ってください」と言われたとき、何をどう添付して、件名や本文に何を書けばよいのか。この記事では、履歴書をメールで送るときのファイルの作り方(PDF・ファイル名・パスワード)から、件名・本文・署名の書き方、そのままコピーして使える例文、送るタイミング、返信のマナーまでを一通りまとめました。
先に結論:履歴書をメールで送るときの7つのルール
- ファイル形式はPDF。WordやExcelのまま、写真撮影・スキャン画像では送らない
- ファイル名は「履歴書_氏名_日付」のように、誰の何かが一目で分かる形にする
- パスワードは企業の指示があればかける、指示がなければ不要。かけた場合は本文とは別のメールで通知する
- 件名は「用件+氏名」(例:営業職応募の件/履歴書送付(山田花子))。返信のときは件名を変えない
- 本文は 宛名 → あいさつ・名乗り → 用件 → 結び → 署名 の5ブロック。長文にしない
- 送るのは平日の営業時間内、締切より余裕をもって。深夜・早朝は避ける
- 送信前に宛先・件名・添付漏れ・ファイル名を必ず見直す
ステップ1:送る前に履歴書のファイルを整える
ファイル形式はPDFにする
履歴書のメール添付はPDFが基本です。理由は3つあります。
| 形式 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| ◎ | どの環境で開いても崩れない。編集されない。スマホでも閲覧できる | |
| Word / Excel | △ | 相手のバージョンやフォントでレイアウトが崩れる。誤って編集される |
| 写真・スキャン画像(JPEG等) | × | 文字が読みにくく、容量も大きい。「手抜き」と受け取られやすい |
企業から「Word形式で提出」など指定がある場合はそれに従います。指定がなければPDFです。
WordやExcelで作った履歴書をPDFにする方法
- Word:「ファイル」→「名前を付けて保存」→ファイルの種類で「PDF」を選ぶ(または「エクスポート」→「PDF/XPS の作成」)
- Excel:「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS の作成」。印刷範囲が1ページに収まっているか、プレビューで確認してから保存
- Googleドキュメント/スプレッドシート:「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF」
- スマホ:Word・Excelアプリの共有メニューから「PDFとして送信」を選べます
変換後は必ず一度PDFを開き、2ページ目にはみ出していないか・文字化けしていないかを確認してください。
なお、履歴書メーカーのように最初からPDFで出力できるツールで作れば、変換作業もレイアウト崩れの確認も不要です。無料でPDFをダウンロードできます。
ファイル名は「誰の・何の書類か」が分かるように
採用担当者は多数の応募者からファイルを受け取ります。「履歴書.pdf」「無題.pdf」では管理できず、印象も下がります。
| ファイル名 | 評価 |
|---|---|
| 履歴書_山田花子_20260901.pdf | ◎ 書類名・氏名・日付 |
| 履歴書(山田花子).pdf | ○ 氏名が入っていればOK |
| 履歴書.pdf | × 誰のものか分からない |
| rirekisho_final_v3.pdf | × 使い回し・下書き感が出る |
職務経歴書も同じルールで「職務経歴書_山田花子_20260901.pdf」とします。企業からファイル名の指定があれば、それに正確に合わせてください。
証明写真はデータで貼り付ける
パソコンで作成した履歴書の写真欄には、証明写真の画像データを貼り付けます。スマホ撮影の自撮りや、紙の写真を撮影したものは避け、証明写真機やスタジオのデータ(JPEG)を使います。写真データをもらえない場合は、紙の写真をスキャンして貼ります。
履歴書と職務経歴書は別ファイルにする
複数の書類を送るときは、1書類=1ファイルにします。1つのPDFにまとめると、担当者が履歴書だけ印刷したいときに手間がかかります。添付の順番は「履歴書 → 職務経歴書 → その他(ポートフォリオ等)」で、本文にも同じ順番で添付内容を書いておくと親切です。
ステップ2:パスワードをかけるべきか
以前は「PDFをzipで圧縮してパスワードをかけ、パスワードは別メールで送る」のが定番でした。しかし、この方法(いわゆるPPAP)はセキュリティ上の効果が薄く、パスワード付きzipを受信拒否する企業が増えています。判断の目安は次の通りです。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 企業から「パスワードを設定して」と指示がある | かける。本文とは別メールで通知 |
| 企業から「パスワードは不要」「zipは不可」と指示がある | かけない |
| 指示がない(一般的な転職・就職応募) | かけなくてよい。気になるならPDF自体にパスワードを設定(zipにはしない) |
| 応募フォームや採用管理システムでアップロード | かけない(システム側で保護される) |
| ファイルが大きい・複数ある | zipではなくクラウド共有(後述)を検討 |
パスワードをかける場合は、PDFファイル自体にパスワードを設定する方法が無難です(Wordなら「名前を付けて保存」→「PDF」→「オプション」→「ドキュメントをパスワードで暗号化」、Acrobatなら「保護」から設定)。zip圧縮は、迷惑メール判定や受信拒否の原因になります。
パスワードを別メールで通知する例文
宛先: saiyo@example.co.jp
件名: 【パスワードのご連絡】履歴書送付の件(山田花子)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。山田花子です。
先ほどお送りした履歴書のパスワードをご連絡いたします。
パスワード:xxxxxxxx
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
――――――――――――――――
山田 花子
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-3
TEL:090-0000-0000
Mail:hanako.yamada@example.com
――――――――――――――――
容量が大きいときはクラウド共有
添付ファイルの合計が2〜3MBを超える場合は、メールが届かないことがあります。ポートフォリオなどで大きくなるときは、Googleドライブ・Dropboxなどの共有リンクを本文に貼り、閲覧期限やダウンロード方法を添えます。履歴書と職務経歴書だけなら、通常は添付で問題ありません。
ステップ3:メールの件名・本文・署名の書き方
件名:用件+氏名で、一目で分かるように
採用担当者の受信箱には多くのメールが届きます。件名だけで「誰からの・何のメールか」が分かるようにします。
| 件名 | 評価 |
|---|---|
| 営業職応募の件/履歴書送付(山田花子) | ◎ |
| 【履歴書送付】山田花子 | ○ 短くてもよい |
| Re: 応募書類ご提出のお願い | ◎ 企業からのメールに返信する場合はそのまま |
| 履歴書 | × 誰か分からない |
| (件名なし) | × 迷惑メールに分類されやすい |
企業からのメールに返信する場合は、件名を書き換えず「Re:」を残します。担当者がやり取りを追いやすくなります。
宛名:会社名・部署・担当者名を正式名称で
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
- 会社名は「(株)」と略さず正式名称で
- 担当者名が分かっていれば「人事部 田中様」。分からなければ「採用ご担当者様」
- 「御中」と「様」は併用しない(× 人事部御中 田中様)
あいさつと名乗り
初めて送る場合は「はじめてご連絡いたします」「お世話になります」、返信の場合は「お世話になっております」。続けて氏名を名乗ります。
本文:用件は3〜5行で簡潔に
書くことは「何に応募したか」「何を添付したか」「確認のお願い」の3点です。志望動機や自己PRを本文に長々と書く必要はありません。それらは履歴書・職務経歴書に書き、本文は添付書類の案内状と考えてください。郵送するときの送付状(添え状)と同じ役割です。
結び
「ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」「面接の機会をいただけますと幸いです」など、1〜2行で締めます。
署名:氏名・住所・電話・メール
本文の最後に、罫線で区切って署名を入れます。会社員の方は会社の署名を使わず、個人の連絡先だけを書きます。
――――――――――――――――
山田 花子(やまだ はなこ)
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-3
TEL:090-0000-0000
Mail:hanako.yamada@example.com
――――――――――――――――
そのまま使えるメール例文
例文1:応募時に自分から履歴書を送る場合
宛先: saiyo@example.co.jp
件名: 営業職応募の件/履歴書送付(山田花子)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
はじめてご連絡いたします。
山田花子と申します。
貴社の採用ページにて営業職の募集を拝見し、応募させていただきたく、
履歴書と職務経歴書をお送りいたします。
【添付書類】
・履歴書(PDF)
・職務経歴書(PDF)
ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
面接の機会をいただけますと幸いです。
――――――――――――――――
山田 花子(やまだ はなこ)
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-3
TEL:090-0000-0000
Mail:hanako.yamada@example.com
――――――――――――――――
例文2:企業から「履歴書を送ってください」と依頼されたとき(返信)
宛先: saiyo@example.co.jp
件名: Re: 応募書類ご提出のお願い
株式会社〇〇
人事部 田中様
お世話になっております。
営業職に応募しております山田花子です。
ご依頼いただきました履歴書と職務経歴書を添付にてお送りいたします。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
【添付書類】
・履歴書_山田花子_20260901.pdf
・職務経歴書_山田花子_20260901.pdf
お手数をおかけしますが、不備などございましたらお知らせください。
引き続きよろしくお願いいたします。
――――――――――――――――
山田 花子(やまだ はなこ)
TEL:090-0000-0000
Mail:hanako.yamada@example.com
――――――――――――――――
返信の場合は、企業からのメール本文(引用)を消さずに残しておくと、担当者が経緯を確認しやすくなります。
例文3:提出方法が分からないときに問い合わせる
宛先: saiyo@example.co.jp
件名: 応募書類の提出方法について(山田花子)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になります。山田花子と申します。
営業職の募集に応募を希望しております。
応募書類の提出方法について、メール添付と郵送のどちらがよろしいか、
ご教示いただけますでしょうか。
メール添付の場合はPDF形式でお送りする予定です。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
――――――――――――――――
山田 花子
TEL:090-0000-0000
Mail:hanako.yamada@example.com
――――――――――――――――
送るタイミングと送り方のマナー
平日の営業時間内に、締切より早めに
- 送信は平日9〜18時ごろを目安に。深夜や早朝の送信は、生活リズムを疑われる場合があります
- 締切が指定されていれば、締切日の2〜3日前までに。「〇日まで」は当日23時59分ではなく、その日の営業時間内と考えます
- 送信予約機能を使えば、夜に書いても翌朝の営業時間に届けられます
私用のメールアドレスから送る
現職の会社のメールアドレスは使いません。GmailなどのフリーメールでOKですが、アドレスは「氏名+数字」のような無難なものにします。ニックネームや趣味が入ったアドレスは避けます。
スマホから送ってもよい
スマホからの送信でも問題ありませんが、次の点に注意します。
- 署名の末尾に「iPhoneから送信」などが自動で入る設定を消す
- 本文の改行はパソコンで見たときの読みやすさを意識し、30〜35字程度で改行する
- 添付したPDFをスマホで開いて、中身が正しいことを確認する
送る前に電話は必要?
一般的な応募では不要です。企業から「送付前に連絡を」と指示がある場合や、締切当日に送る場合など、事情があるときだけ一報を入れます。
送ったあと:返信のマナー
- 企業から「受け取りました」という受領メールが来たら、簡潔にお礼を返信します(「ご確認いただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」程度でOK)
- 自動返信メールには返信不要です
- 送信後3〜5営業日たっても何の反応もない場合は、迷惑メールに入っていないか確認したうえで、「〇日にお送りした履歴書はお手元に届いておりますでしょうか」と丁寧に確認します
- 送った書類に誤りを見つけたら、放置せずすぐに修正版を再送し、お詫びと「以前のファイルは破棄してください」の一言を添えます
よくあるミス一覧
| ミス | 正しくは |
|---|---|
| WordやExcelのまま添付 | PDFに変換する(指定がある場合を除く) |
| 履歴書を写真撮影して送る | パソコンで作成しPDF出力。紙しかないならスキャン |
| ファイル名が「履歴書.pdf」 | 「履歴書_氏名_日付.pdf」 |
| 指示がないのにパスワード付きzipで送る | 指示がなければ不要。かけるならPDF自体に設定 |
| パスワードを同じメールに書く | 別メールで通知する |
| 件名が「履歴書」だけ、または空欄 | 「用件+氏名」 |
| 返信のときに件名を書き換える | 「Re:」を残す |
| 本文に志望動機を長々と書く | 本文は案内状。3〜5行で簡潔に |
| 添付を忘れて送信 | 添付→本文→宛先の順に作ると忘れにくい |
| 深夜に送信 | 営業時間内に送る(送信予約を活用) |
| 会社のメールアドレスから送る | 私用アドレスから |
| 履歴書と職務経歴書を1つのPDFにまとめる | 1書類1ファイル |
送信前チェックリスト
よくある質問
Q. 履歴書をスマホで撮影して送ってもいいですか?
A. 避けてください。文字が読みにくく、容量も大きくなります。パソコンやスマホアプリで作成してPDFで出力するのが基本です。手書きの履歴書を求められている場合のみ、スキャンして送ります。
Q. パスワードをかけていない履歴書をメールで送っても大丈夫ですか?
A. 企業からの指示がなければ問題ありません。近年はパスワード付きzipを受け付けない企業も多いため、指示がない限りかけない方が安全です。心配な場合はPDF自体にパスワードを設定し、別メールで通知します。
Q. 履歴書と職務経歴書は1つのファイルにまとめたほうがいいですか?
A. 別ファイルにします。担当者が個別に印刷・保存しやすいためです。本文にも「履歴書(PDF)」「職務経歴書(PDF)」と添付内容を書き添えます。
Q. 企業からの受領メールには返信すべきですか?
A. 担当者が手で書いたメールなら、短くお礼を返信します。「このメールは自動送信です」とあるものには返信不要です。
Q. 送付状(添え状)はメールでも必要ですか?
A. 不要です。メール本文が送付状の役割を果たします。郵送するときは送付状を同封します。
まとめ
- 履歴書はPDFで、ファイル名は「履歴書_氏名_日付」
- パスワードは指示があればかける、なければ不要。かけるなら別メールで通知
- 件名は「用件+氏名」、返信は「Re:」を残す
- 本文は宛名→あいさつ→用件→結び→署名の5ブロックで簡潔に
- 平日の営業時間内に、締切より余裕をもって送る
- 送信前に宛先・添付・ファイル名を必ず確認
メールに添付するPDFがまだなら
- 履歴書を作成してPDFで無料ダウンロードする — WordからのPDF変換やレイアウト崩れの心配なし。そのまま添付できます
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